10月のテレビのお仕事
10月から、お手伝いをさせていただいているふたつの番組が放送中です。
ひとつめは「テスラノート」。忍者の末裔で、幼い頃より諜報員として育て上げられた女子高生・根来牡丹は、天才発明家ニコラ・テスラが遺した、世界を揺るがす発明の記録を保管した水晶「テスラの欠片」をめぐる諜報戦に身を投じてゆくことになるのだが、というお話。
3DCGアニメーションということで、画面のルックにクセはあるものの、緊張して震える身体を長回しのカメラで映す、動き続けている車のドアが開き、中にいるひとから声をかけられる、などの2Dアニメでは難しい表現を交えながら、西田征史さんの脚本がじっくりと演出されています。担当しているのは、キービジュアルでヒロイン・牡丹が手を伸ばした先にある「テスラの欠片」やスパイアクションを彩るスパイグッズなどのプロップ、小道具類のデザインになります。主人公チームが移動手段兼移動基地としても使っているワゴン車は設定画の情報をしっかり拾ってくださっていて、さらに照明をはじめ、車内空間をカッコよく演出していただいていて嬉しかったです。毎週日曜日、TOKYO MXでの放送のほか、BS11、AT-Xなどでも放送中です。
ふたつめは「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」。ひょんなことからアイスホッケーの体験教室に参加した中学生の愛佳と、一緒に参加した少女たちは、元女子アイスホッケー日本代表の羊子さんが教えてくれるそのおもしろさにたちまち魅せられて…!というお話。
ガッツリとプロテクターを着込んだ姿で試合を見せていたと思ったら…!?と、第1話の冒頭からたいへんキャッチーでかわいい、舞台となる栃木県日光市のご当地ネタも満載な、元気な映像で、脚本や絵コンテで流れを知っていてもなお、ワクワクしちゃいました。第1話では、羊子さんが野心を燃やしていた霧降アイスアリーナのロビーや、愛佳たちがストレッチをしていた場所のデザインを担当しています。第2話以降も中学生女子の暮らすお部屋などの美術設定、映画でいえば大道具類にあたる設定のデザインをしています。毎週水曜日、TOKYO MXほかで放送中です。
見た目的にも内容的にもわりとバッキリ作風が違う2作品ですが、ひとつ共通する部分があるとすれば、どちらの作品も時勢の影響を受けて、なかなか放送タイミングが決まらなかったということ。ようやく放送が始まった!嬉しい!という思いはどちらの作品にも同じくらいあり、待った時間のぶん、思いも深いです。「テスラノート」は第2話まで放送済み、「プラオレ!」はまもなく第2話が放送、各種配信サイトでも配信中です。よろしければぜひ。
→TVアニメ「テスラノート」公式サイト
→TVアニメ「プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~」公式サイト
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