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秋晴れの公園と「銀河鉄道999」

週末は家族で最寄りから3駅先にあるおおきな公園にいきました。入り口からわりとすぐのところに、昭和49年まで北海道で走っていたというC57機関車が置かれていて。「貴婦人」という名で親しまれていたというだけあって、SLらしい黒光りするボディでありながら各所のラインはとても優美。全体の雰囲気と、配線などのメカニカルなパーツ類とのバランスも絶妙で。秋晴れの空のもと、現在の技術でこのメカニカル感をたたえた「銀河鉄道999」のC62こと999号をアニメでみてたいなあ。と、しみじみ思いました。

やるならばきっと3DCG。宇宙をゆく姿を美しくみせるならば、作画よりもそちらのほうがよりキマる気がする。でもテクスチャーやグラデーションばりばりな感じではなく、作画に近いルックで、ストンと影が落ちるような方向性がいいな。色は現実世界のような黒ではなく、アニメ版でのグレーっぽい色味で。宇宙空間をゆく、というのが前提条件であるためか原作漫画の機関車も黒ベタでなく、スクリーントーンで処理されているし。そのほうがよりディテールを見せられる、画面クオリティをあげられる、というねらいもあったのかもしれない。客車の下の車輪も常にしっかり描かれていて、アシスタントのかたがたは大変だっただろうなあ…っと、さておき。機関車各所のメカニカルパーツも現在の技術力ならば、わりと作り込めるだろうし、カットによってモデリングに線を足すのもアリだろうし、モデリングの時点で線を多めにしておくのも手だな…と、気がつくとアニメ化したときのイメージだけでなく、具体的な作業行程まで妄想してしまったりして。

「銀河鉄道999」は、21世紀以降、周辺の世界観のアニメ化や、テーマパーク用の短編やインターネットアニメみたいな実験的な映像、さらには「シンカリオン」とのコラボはあっても、そのものズバリの映像シリーズのリブートがありそうでなくて。物語のスケール感や予算との兼ね合い、それから権利関係など、何かと難しいタイトルなのかなと邪推してはため息をついてしまう日々ですが、縁があればその制作に関わってみたい、そんな夢をひそかに抱き続けている作品です。

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