「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」後章関係者試写会へ
あ、メガネの調整に行かなくちゃ。「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」後章の関係者試写会のあった日、会場へ向かう前に、お店で早めの夜ごはんを食べながらそんなことを思いました。
仕事のあとと試写会の前のはざまの時間、とても美味しいとんかつを味わいたいのに、急いで食べているせいなのか、南部など、アニメに出てくるメガネ男子みたくメガネをクイッとする仕草をやたらとしてしまって。そういえばいつ以来、ブリッジ部分の調整をしていないのだろう。少なくとも後章の作業中は、そんなゆとりはなかったし、前章の頃だってあやしいもので。…そうか、このシリーズに乗艦してから、もうそんなに経ったのか。すべての作業が片づいたタイミングでもなく、完成の一報をいただいたときでもなく、メガネのことを気にしながら食事をしているそのさなかが、「2205」での仕事が終わったことを自覚した瞬間でした。
その時間を経ていたからなのでしょうか、前章の試写会のとき、ものすごく緊張していたのがウソみたいに、とてもフラットな気持ちで会場へ向かい、スクリーンの前に座っていて。気がつけばあっという間にラストシーンになっていました。さっきあれだけ気になっていたメガネについては、かけていたかどうかも忘れるくらいで。そのぐらい、スクリーンの向こうの世界を見つめるのに集中していたようです。
仕事なので物語は知っているし、あっこの操縦席のカットのメカ作監修正時の解釈、ホントはああだったかもしれない。などの、仕事ゆえの目線も挟んでいたはずなのに、ほんとうに時間が過ぎるのがあっという間で。そして、鑑賞直後は、撮った写真が手ブレでボヤけてしまうくらいに心が、体が、ふしぎな熱を帯びているのを感じました。それは夜が明けてしばらく経ってからも続いていて。このまま何事もなく、本作がみなさまの元へ届いてほしい。いまはただ、その願いで、心の中がいっぱいです。
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