見出し画像

桂正和展のきわどい露出度

「40th Anniversary  桂正和~キャラクターデザインの世界展~」に行ってきました。桂正和さんというと、十代前半ごろにみていた「電影少女」の連載が印象深くて。とんでもない画力で描かれる、リアルでエッチな女体の質感表現、というよりは、あのクオリティの漫画、扉絵が毎週生み出され続けていることが、絵を描き始めた頃の自分には胸囲、じゃなくって、脅威でした。

今回の展覧会はタイトル通り、キャラクターデザイナー、ビジュアリストとしての桂正和先生にフォーカスした構成、ということで、漫画の原稿ではなくイラストやデザイン画の展示が中心で。そそそそうか、各種漫画作品は「タイバニのひと」の、その前史という感じの解釈なのですね!?という温度感をちょっぴり寂しく感じたり。というか自分、このかたのモノクロの漫画が、思っていた以上に好きなんだなと、別のアプローチからの桂正和感を突きつけられてみて、あらためて気づきました。

それから、確かに、展覧会という催しの目的の一つがそうではあるのだけれど、キャラファインボードを中心とした物販への「導線」が展示から透けて見えすぎてしまうのも、なんとも言えない気持ちになるものがあって。い、いくら桂正和先生だからって、そんな部分まで露出度が高くなくても!などと思ってしまうのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?