「2205」2週目へ「TAKE OFF」です
というわけで「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」の劇場での上映が本日から2週目になります。3週間ほど前、ウォーキング中にスマホに残しておいたメモをみると「何を考えてる? 竹オフ 松竹梅弁当の竹がなくなるということなのだろうか 人事人手不足」とあります。ネタも、土門の視点から入って古代のモノローグになってゆくという流れも、どうやらはじめの構想どおり、ということのようです。びっくりです。…と、あまりおちゃらけたことばかりというのもアレですので、少しだけ仕事の話もしてみます。
前章では、冒頭14分映像にも登場する軍港の風景をデザインしています。そこで行われていることが昔ながらの訓練ということもあり、西暦2205年ではあるものの、あまり未来的な施設、という印象にはならないよう気をつけつつ作業していました。また、1979年の「新たなる旅立ち」での港の場面で、ガントリークレーンが人物の後ろにチラチラ映り込んでいるのが印象的だったので、今回の軍港でもそのイメージを踏襲しています。軍港がある場所は、じつは特定の地域を想定していたりもするのですが、2200年以降、コスモリバースシステムの影響で各地の気候や地形が変わってしまったこともあり、似て非なる、というおもむきになっています。周辺には市街地もあるということで、都市計画などいろいろと考えてみたものをいちど提出したのですが、復興から間もない時期なので、そこまでの規模にはならないように、というチェックをいただき、なるほどと思った記憶があります。
そんなふうにいろいろな角度からの検証を、あらゆる場所で重ねながらつくっていった「2205」も上映開始から1週間経過しました。3週間前には描けたらいいな、ぐらいの気持ちでメモを残していた絵も、その映像や映画館での体験にワクワクした勢いで一気に描けてしまいました。びっくりです。これからご覧になるかたも、すでにご覧いただきましたかたも、2週目以降の航海を見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?