iMac 27" 死亡事件

よく考えたらせっかく作った note に何も投稿していないので(いくつか連載を考えてたんですが、諸般の都合でペンディングになっておる)、以下にぼやきを記す。

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先週木曜だったか、起きて仕事しようとメインで使っている iMac 27”(でかいやつ)を起動しようとしても起動しない。「?」が点滅するだけだ。えー。いやな予感。

しかたないのでアップルのサポートに電話して、あれこれ試してみたものの、修理に最低6万かけるか買い直すかの2択しかないという。共和国は世界でも数少ない新型コロナ被害が皆無の国であったが、ついに犠牲者が出たのであった。マスクしてなかったしな。

そのとき判明したのだが、データはいちおう外付けHDDにバックアップ(いわゆる「タイムマシン」)していたので、出張用に使っている MacBook Pro(ノート)に移行しようとしたのだが、容量の差があってできないらしい。iMacの全データでなくてよいので、デスクトップ上のいくつかのファイルを持ち出すとか、ソフトなどなどを取り出せればよいだけなのだが、それもできないんだそうだ。えー。なんと不便な……。

独立戦争時から7年お世話になってきたし、さいきん虹色のカーソルがくるくる回りっぱなしで、なにするにせよ無駄な時間ばかりかかっていたこともあり、寿命だったのかもしれん。致し方なく新しくて安いのをローンで購入することにしたが、これまたコロナで在宅ワークが拡大しているせいか、納期が7月中旬だという。えー。もうおしまいやん……。52歳のおっさんがこんなことで半泣きである。なんか方法はないんやろか。

いまゲラをやりとりしているいくつかの近刊予定の案件については、組版をお願いしているKさんがデータをもっていたので、転送してもらうことができた(感謝!)。しばらくこれに集中するしかない。

しかし、いざ仕事を進めようとすると、それだけでは動かせない。やれチラシやDM、やれスリップなどの投げ込み、やれ見積書や発注書、そういった細々としたもののデータがほとんど残っていないのであった。えー。

いくつかはDropboxや過去のメールから救い出せたとはいえ、ほとんどは完成形のPDFで、それらを作成したエクセルや InDesignのデータは、これはもうどこを探しても見当たらない。こまった。

そういうわけで、印刷入稿が週末(つまり昨日)に控えていた川島昭夫さん†の『植物園の世紀』という本については、発注書や書店向けのチラシをいちから作り直していると時間がかかるので、古いPDFを流用しながらせっせと上書きし、「共和国急使」という新刊の投げ込みについてはデータを新たに作り直し……という作業をしていたら、もうあっというまに時間が経つうえに、がちがちに肩が凝ってどうしようもない。

そんなこんなで印刷所の協力もあってなんとか今回は入稿できたものの、しかし、新しいiMac 27”が届くまで、ずーっとこんな調子なのであろうか。もういやだ。もちろん活版時代にくらべればこれでもずっと省力化されているのだが、もう過去には戻れない身体になってしまったのです。

7月中旬までに早ければ3点の新刊を印刷入稿しなければならないが、喫緊の問題は、『図書新聞』の広告だ。毎週連載しているツキダシ広告については、かろうじて数年前の InDesginファイルがDropboxから発見されたのでそれを使うとして、7月上旬には半年に一度出稿している巨大な全5段広告が待っている。これは小社の全タイトルを掲載した、全点目録のつもりで作っているのであるが、これだけのサイズのものを前回データの流用なしに、またいちから作り直すのは……もういやだ。かなりいやだ。めんどくさい出版社。コンピュータなんかにこちらの感性や身体や時間をあわせるのが根源的にいやなんである。おなじ理由で ZOOM みたいなのに血道をあげるのもいやだ。

が、ちょうど「今回も出稿する」って図書新聞には伝えた直後にこの事件なのだった。悩ましい……。

こんなやつだ。

読書人全5段202003


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