通信制高校の選び方~生徒対指導陣の人数比は確認せよ編

先日、私の親がとうとう在宅介護ではにっちもさっちもいかなくなり、介護施設に入居することになりました。サ高住、住宅型有料老人ホーム、認知症対応型グループホーム、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホーム…お世話になる予定の人(=私の親)のニーズによって、候補となる入居先は異なります。…なんかデジャヴが…なんというか、子すずめの通信制高校を選んだ際のあれやこれのプロセスや意思決定場面とで、とても似通っているぞ?!

子どもの通信制高校を選ぶということは、親の介護施設を選ぶことと、ものすごく似ています。だって通信制高校も介護施設並みに、海千山千、さまざまなタイプの所がありますもん。

愛情がある我が子、愛情があるわが親を他人の手に委ねるのだから、くそったれな通信制高校やくそったれな介護施設を選びたくない。本人の性格に合っていそうなところ、職員が本人にとってよさそうなところ、十分な人手があるところ、そして何よりも[こちらが捻出することができる経済力]からはみ出ないようなところを選びたいという希望は、通信制高校選定の場面でも介護施設選定の場面であっても、根っこの思いは同じ。

ということで、見学した施設の建物としての雰囲気、施設内の職員の雰囲気、施設内で提供されているサービス(老人介護施設ならばレクや遠足などがあるのか、あるとしたらどんなものなのか?、通信制高校だとしたらどんな履修科目があり、どんなカリキュラムで、どんなことが学ぶことができるのか?)、など、わが子やわが親をゆだねる側として目を皿のようにチェックしました。

それだけでなく、私が気にしたのは「入居者VS介護職員数」、結局のところ十分な人員配置がない介護施設は続かないだろうと思っているので、一人の介護施設入居者に対して職員が何人でみているのか、ひとりの職員は何人の入居者をみているのかということが大事なポイントだと思っています。

…ということで、通信制高校の通学をするタイプの高校にお子さんを通わせようと思っている保護者さんは、「ひとりの指導者が何人の生徒をみているのか?」という物理的な数字を確認してみることをおすすめします。パンフに掲載されていないなら、学校広報担当に質問し、質問の回答が曖昧ならば実際に学校見学して「何人の生徒が居て、何人の指導者らしき人がいるのか」を見てください。(余談ですが、今、我が子は受験生なので大学や専門学校の大学案内パンフレットを請求しているのですが、大学や専門学校の入学案内パンフには「学生VS教員」比が掲載されている所もあります。「1人の講師に4人の学生!」などと、面倒見がよい大学だということを前面に押し出している大学もありますねえ…)

人がたくさんいるから十分な対応ができるとは言えませんが、物理的な人数が足りていなさそうな通信制高校であるなら、たとえば大きな地震が起こった際の避難誘導なども手薄でやばいんじゃないのか?と、大事なわが子を預ける側の保護者としては考えてしまうのですよ。

あ、通学するタイプの通信制高校の場合は、大規模災害時の避難所がどこか?近所の大きな公園はどこか?なども、きちんと現場周辺を歩き回って確認しておいてくださいね。あと、大規模災害時のお子さんとの連絡方法等も確認しておいてくださいね、おそらく自宅からの徒歩圏内の通信制高校に通うことができるというのはレアケースだと思いますので。

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