IDを守れ!

今GAFAなどに大量に個人情報が集積しているが(それらの企業の価値の源泉になっている)、データが一箇所に集中しているため、ハッカーによる攻撃を受けやすくなっている。

フェイスブックの大規模情報漏洩はその一つだろう。

Facebookは、5億3000万人を超えるユーザーの個人情報が流出したことについて、同社が2019年に確認済みの脆弱性が原因だったことを既に明らかにしている。https://japan.cnet.com/article/35169004/

https://about.fb.com/ja/news/2021/04/facts-on-news-reports-about-facebook-data/ (FBのブログはこちら)




このような課題解決の糸口ともなりうる概念が、分散型ID(DID:Decentralized identity)だ。分散型IDとは、ブロックチェーンおよび暗号学を活用した、デジタルなID発行および検証を意味している。この仕組みでは、IDへアクセスするには秘密鍵が必要であり、その秘密鍵はID保有者しか保持していないため、ID保有者は、誰にいつ自身のID情報を共有するのかを、より細かく選択できるようになる。要するに、個人がID管理権を完全に掌握できるシステムだ。https://coinpost.jp/?p=232657


個人がIDを管理できると、情報銀行という考え方とも相性がいいと思います。


情報銀行とは、行動履歴や購買履歴といったものを含む個人情報にひも付いたITデータを個人から預託され、他の事業者とのマッチングや匿名化したうえでの情報提供、一元管理する制度、あるいは事業者を指す[1][2]。データを提供したり活用したことに関して得られた便益は、データを受領した他の事業者から直接的または間接的に個人情報を提供した本人に還元される[2]。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%8A%80%E8%A1%8C


画像1

https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/businesstopics/data-economy/information-bank/


技術的な詳細はこんな感じです。

分散型ID管理を支えるDID
〇分散型ID管理システムでは、既存の集権的ID管理システムとは異なり、分散型識別子(DID; Decentralized Identifier)が利用されている。

〇一般的に「ID」と呼ばれている識別子(Identifier)は「同一性、そのモノや人が何であり、何でないか」であり、識別子は「アイデンティティを識別または同定するために用いられる符号や数字列」を意味している。

〇分散的な方法で識別子をIDと紐付ける場合、ブロックチェーン基盤のIDを使用して、ID保有者をブロックチェーン上の公開鍵アドレスとリンクさせる。

〇以下の4つの特性がある。

1変更不要なため恒久的
2メタデータを参照可能
秘密鍵でトランザクションに署名することにより管理するため、暗号学的に検証可能
発行や関連データの保存に中央集権型登録機関が不要であり、分散化されている


ブロックチェーンとの関連性

DIDが登録されているブロックチェーン、特にDIDに特化したブロックチェーン自体も、エコシステム拡大の恩恵を享受するだろうと考えられている。分散型IDソリューションは、ブロックチェーンまたは分散型台帳で、円滑にDID発行および検証が行われなければ機能しない。DID発行にはブロックチェーン上でのトランザクションが不可欠であるため、DIDが普及するにつれ、そのブロックチェーン上でトランザクション手数料の支払いに利用されているネイティブトークンの価値も上昇する可能性が高い。https://coinpost.jp/?p=232657



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?