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6月米失業率、11.1%

昨日7月2日に発表された6月の失業率が11.1%となった。

経済活動の再開に伴い、4月14.7%から、5月13.3%、6月11.1%と2カ月連続で改善したのはポジティブニュース。失業者のうちレイオフ(一時休業に近い解雇)からの復帰組が増えた。但し、失業給付を受け続けている本当の失業者の人数が減っていないことが気がかりだ。今後については、フロリダやテキサスといった南部・西部州では最近になって感染者が急増して飲食店が再び営業停止に追い込まれる中、雇用は一進一退が続くだろう。第二波が深刻化して企業破綻が増えるなどすれば、一時解雇から恒久解雇になる労働者が膨らみ、失業率は再び上昇に転じる可能性もある。

話題は変わって、『リベンジ消費』ってご存じですか。

リベンジ消費とは、コロナ・ショックにより外出を制限され、不要不急の買い物を我慢してきた人々の購買意欲が爆発的に高まることを言うらしい。確かにこれまで我慢してきた反動で、爆買いしたくなる人は少なくないでしょう。1人10万円の特別定額給付金の効果も出始めているだろう(私はまだ振り込まれていないが・・・)。全然飲みにいかなくなって、飲み代の余りもずいぶんあるかもしれない。

コロナ下のリベンジ消費は主に以下のようなものが考えられる。

・近場レジャー
・密にならないスポーツのための用品
・家電
・家で食べる高級でおいしいもの
・久しぶりにお出かけしたいのでちょっと高い化粧品

新型コロナによる都市封鎖からいち早く抜け出た中国の例が参考になる。感染拡大が少し落ち着いてきた3月頃より、リベンジ消費が見られるようになった。通販の「天猫(Tモール)」や「淘宝(タオバオ)」のライブ配信の売り上げは爆増したという。また、外出が許された人々は春先の過ごしやすい季節も相まって大挙、旅行に出かけたという。

日本ではどうか。遠出はまだ遠慮がちのようだが、東京近郊では有料道路の大渋滞がみられた。横浜・中華街の人出も凄かったらしい。家電については、猛暑の予想もあり、エアコン需要は息が長いかもしれない。スポーツ用品が売れているらしい。某高級自転車の販売店は非常に繁盛しており、店が「密」になって店の方がびびっているぐらい。

経済産業省が週次の情報を公開する「POS(販売時点情報管理)小売販売額指標」をみると、家電量販店は6月に入り急回復している。コンビニの売り上げも伸びているらしい。コンビニスイーツで『リベンジ消費』なんてかわいいものだが。

おもしろいと思ったのは、6月末で消費税増税にかかわるキャッシュレス決済のポイント還元が終了するわりに、駆け込みはあまりなかったようだ。いつもの如く、たかだか数パーセントためにトイレットペーパーを買い込むうな生活防衛よりも、買いたいもの・ちょっと良いものを買うということか。7月以降の小売各社の動向に注目だ。

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