コント「交番」

(交番の自動ドアが開く)

警察「っらっしゃせー!」

一般人「びっくりした!ラーメン屋じゃないんでデカイ声出さないでください」


「どのようなご用件ですか?」

「あのー、落とし物をしてしまいまして、こちらに届いてないかなと」


「落とされたものは何ですか?評判?」


「違います。別に不祥事とか起こしてないんで」


「じゃあ肩?」


「確かに肩落としてますけど。って違います。財布です。財布を落としちゃったんです。」


「なるほど。じゃあ、とりあえずこちらに名前と住所書いてもらえますか」


「わかりました。」(紙に記入)


(紙を盗み見る)「へー、田中さん。普通の名前っすね」


「別にいいだろ!あんたさっきから失礼だな!」


「大変失礼しました。申し訳ありま900」


「「ありません」だろ!100足んねぇよ!」

「円安なもんで」

「どう関係あんの?」

「じゃあこちら書いていただいたんで預かりますね」


「ああそう」


「ちなみに何か特徴とかってありますか?」


「ええっと、青色でワニ柄の・・・」


「いや、財布じゃなくてあなたの特徴です」


「何でだよ。なんで俺の特徴知りたいんだよ」


「仲良くなりたいんで」


「距離の詰め方バグってんね。そういうのいいから財布探してよ!青色でワニ柄の財布!」


「わかりました。じゃあちょっと探してくるので、そちらの「座ることを拒否する椅子」にお掛けになってお待ちください」


「何で岡本太郎の作品がここにあんだよ」(痛くて座れない)


「たなっかー、お待たせ〜!」


「JKのテンションでくんな」


「同じ特徴の財布が何個かあったので、全部持ってきちゃいました。」


「そうですか」


(財布を並べる)「ここに三つの財布があるじゃろ?お主の好きな財布を選ぶと良い」


「何でオーキド博士なんだよ」


「顔ファンなんで」


「そんな奴いねえよ」


「どうです?財布ありましたか?」


「ああ、はい。これですね。見つかって良かったです。ありがとうございました」

「いえいえ。またお越しください」


「交番なんか来ないほうがいいだろ」

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