鏑木清隆、夕暮れの有楽町
夕暮れ時、訳あって有楽町から銀座まで歩いた。普段あまり足を踏み入れたことが無いエリアだったので、有楽町駅から泰明小学校付近までのルートをほぼはじめて歩き、そこから銀座の方へ移動する。鏑木清隆という明治生まれの日本画家が、晩年のエッセイ『明治の東京』の中で、この界隈のことをいろいろと書いている。当時はあちこちに水路が巡り、その水路の周りに柳の木が生い茂る、のどかで静かな、庶民の町だったそうだ。そういえば今日歩いている時も、銀座の区画に入ると柳が道路沿いにずっと植わっていた。