見出し画像

初心者向け実践FX講座2022.5(1)

トレードに役立つコラムや用語解説、FXのお得情報や普段の生活で知っておきたいニュースなど、さまざまな話題についてお伝えしていきます。

ピックアップニュース:2022年4月28日 ロシア政府系ガス会社 ポーランドとブルガリアへの供給停止

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220427/k10013602421000.html

ロシア最大の政府系ガス会社であるガスプロムは、天然ガスの支払いに両国がルーブルでの支払いを行わなかったことを理由にポーランドとブルガリアへのパイプラインによる天然ガスの供給を完全に停止したと発表しました。

ロシア政府は先月にロシアが指定した非友好国はロシアの天然ガス購入の際の支払いをルーブルに義務付けました。
EU加盟国は、あらかじめ契約で決められていないにもかかわらずルーブルでの支払いを行うことはロシアへの経済制裁を損なうことになるとしてこの義務付けに反発し、すでに周辺のEU加盟国はポーランドとブルガリアへのガスの供給のサポートを始めたことを明らかにしています。

ロシア側が実際に共有ストップの措置を取ってきたことで、各国はよりロシアに頼らないエネルギー確保に向けて動き出していますが、今後エネルギー不足が情勢にどういった影響与えるのか懸念も拡がっています。

FXコラム:国債買い入れと金利の関係

日銀は4月21日から指定した利回りで国債を無制限に買い入れる連続指値オペを再度実行しました。

国債は多く買われることで値段が上がります。
そして値段が上がるにつれて利回りは低下していきます。
日銀が行っている金融緩和政策では、長期利回りをプラスマイナス0.25%程度としています。
この長期利回りの基準となっているのが10年もの国債の利回りです。
今回、国債の売りが多くなったことで長期金利は0.25%まで上昇したため、指値オペで大量に国債買いを行うことで、金利の上昇を押さえました。

各国との金利差は円安を勧める大きな要素となっていますが、日銀の金融緩和政策継続のこうした施策も大きく影響を与えることになります。

FXの基礎知識:スキャルピングトレーダーにおすすめの最短期チャート「Tickチャート」

スキャルピングを主体にトレードをしている人は、エントリーやクローズのタイミングを測るのに、もっと短い時間でチャートが描画されると遣りやすいと考えている人も多いと思います。
今回紹介するTickチャートは、FXの売買が成立する度に動くチャートになり、最短期チャートと言えます。

Tickチャートが描画する上下の振幅は、1 Tickの変動が1つの取引が成立したことを表します。
そして、成約ごとにチャート上に点をつけてそれを折れ線で結び、値の動きを表現しています。
ローソク足で表示されるような「始値・高値・安値・終値」の概念はありません。
Tickチャートが上昇をしている時は、取引が増えている状態を表しており、下落している時は取引が減少している状態になります。
スキャルピングを主体にトレードをしている方に取っては非常に便利なツールになります。

詳しい設定方法と解説はこちらの記事を参考にしてください。
→スキャルピングに使えるTick(ティック)チャートの活用法


FX用語解説:ピボット  


テクニカル指標の一つで、前日の高値・安値・終値の値から、当日の価格変動範囲を予測するための指標です。
当日の値動きを予測できることから、主にデイトレーダーなど短期売買をメインとするトレーダーが使用する指標と言われています。
もともとピボットは先物市場で用いられていた指標でしたが、欧米のトレーダーが利用するようになってからは、為替市場でもメジャーな判断材料として支持されています。
ピボットでは、前日の値動きから当日の値動きを予測するので、当然のことながら算出されるレンジも他の指標と同様に絶対ではありません。
ピボットに限らず、売買のタイミングは一つの手法に頼らず、いくつかの材料を用いて判断することが大切です。

FX用語の学習に便利なアプリもぜひダウンロードしてみてくださいね!
→FX用語集 

→ウェブ版はこちら 

読者からの質問コーナー:Q.このまま円安が続くとどうなるの?

円安にはメリットデメリットがあります。
まず、メリットとしては、海外への輸出産業の利益が上がります。
また海外からの観光客の増加も見込めます。
個人としては、海外の資産を持っている人は価値があがります。
逆にデメリットとしては輸入産業の利益は下がり、輸入商品の物価も高くなります。

企業としてはメリットのある円安ですが、個人で考えると賃金はそのままで物価だけが上がるため、デメリットの方が大きく感じます。
日本円だけで資産形成をしていると円安の影響を受けやすいので、海外の資産にも分散投資してリスクを減らすのがおすすめです。

今週の注目経済イベント


5月2日(月) 米 ISM製造業景況感指数
5月3日(火) 米 FOMC ~4日・製造業受注、欧 失業率、豪 RBA理事会
5月4日(水) 米 ADP雇用統計・ISM非製造業景況感指数・貿易収支、欧 小売売上高、豪 小売売上高(速報値)
5月5日(木) 英 BOE金融政策発表、豪 貿易収支、独 製造業受注
5月6日(金) 米 雇用統計、独 鉱工業生産、豪 金融政策報告

FXや経済に関わるニュースをいち早く知るにはニュースアプリが便利です!
→FXニュース速報まとめ 

編集後記


いよいよGWが始まりました。
今年は間に休みを取ると最大で10日間の連休が可能となるカレンダーとなっています。
飛行機や新幹線はまだ6割程度の回復ですが、先日の発表では高速道路の混雑はコロナ前の状態かそれ以上まで増えると予測されていました。
緊急事態宣言やまん延防止などの制限無しのGWは3年ぶり。
大型連休を満喫する人も、仕事の人も、よい1週間をお過ごしください。

日本の連休中ももちろん為替相場は動いています。
相場のチェックは怠らないようにしてくださいね!

FX白熱教室メルマガでは読者の皆様からの質問も募集しております。
当メルマガで取り上げて欲しいFXの疑問がありましたらぜひ公式LINEアカウント

へメッセージくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?