見出し画像

祝・日比谷野音 100周年スターダスト☆レビュー ツアー 2022~2024「ヴギヴギ ワンダー☆レビュー」野外編withんなアホナなホーンズ

2023年9月24日(日)

日比谷野外音楽堂

日比谷野音は、1923年7月に開設され、
2度の建て替えを経て、今年で100周年を迎えるそうです。
最後の改築からは40年過ぎ、
老築化のため2024年以降に建て替えられるということ。

スタレビを通して、何度かこの会場で楽しむことができて
改めて良かったなぁと思いました。
野外ならではの解放感はそのままに、
控室やバックヤードは整えられるそうなので、
演者さんたちとっても歓迎すべき改築なのではないでしょうか。

気持ちの良いお天気に恵まれて、
ステージ上部を装飾しているドレープカーテンが涼しい秋風になびく中、
強い日差しもかたむき、お楽しみのステージが始まりました。

WOWOWの生中継のためのカメラクルーもスタンバイしています。
『ピンポンパンポン~♪』
おなじみの要さんのインフォメーションから始まり、
はっぴ姿のメンバーが登場。
ステージに向かって左半分はスタレビのメンバーが、
右半分はホーンズのメンバーが定位置で、
なんとなくボーさんのいつもの場所がないさみしさも感じました。

“祭り”がテーマ

開演一番はノリノリの軽快な4曲で、会場はすぐに立ち上がる。
野外で声を出せる解放感がうれしかった。
しばらく続いた“コール&ノーレスポンス”時代は過ぎ去ったのだ。

昭和レトロちっくなスタレビ定番曲、
「東京ヴギヴギ」と「銀座カンカン」。
これ、私今、東京で聞いているんだな…。

おしゃれな流星物語、
そしてGet Up My Soulではみんなで大合唱&両手を掲げて左右に振る動き(通称ワイパー)。
メンバー&ホーンズの演奏も冴えまくって、
スタレビ空間にすっかり引き込まれていきます。

会場のファン層はおおかた40~60代の善男善女。
タイミングを見て『ま、まぁ、みなさん座っていただいて…』
のいつもの声掛けがありがたい。

最近のお祭り事情の話になって、
数万円の高額席が設けられていて、
お祭りを俯瞰した感じで一歩離れて眺めて
優雅に楽しむらしいんだ…という。

これって、VIP戦略のこと?
要さんの口からわずかでもそんな話が聞けるなんて以外でした。
だから、ここからは『金持ちのコーナー』って、
いつもの強引な展開となりましたけど。

「屋根にノボって」「素敵なwink Car」。
皆さん優雅な気分で聞けましたでしょうか。
続いてロックバージョンの「木蘭の涙」。
最近の私はこれはロックでさっぱり聞きたいので良かったです。

私のSDGs

メンバーは楽器を置いて、トークタイムに。
これもスタレビライブの定番コーナーです。
お題が出ます。『私のSDGs』。
ちゃんと環境問題を意識した行動をとっているメンバーではありますが、
ここは笑いを取るところ。
SDGの頭文字で文章を作るという宿題をそれぞれ披露していました。

うろ覚えですが要さんは
“Sしかし長すぎるだろう D だれか止めなかったのか G 5時間近いライブ”。
実際には今回はWOWOWからは4時間の枠をもらっていたということですが、野音の会場は21時までに完全撤退しなくてはいけない規則なのだそうで、3時間位の演奏時間でした。
これを通常のライブツアーの時より短めに感じてしまう私たち。
スタレビのライブは歌もトークもてんこ盛りの上、
アンコールと称する二部構成となっているので、
3時間半が当たり前なのです。

ベース柿沼さんは
“S スリムな体型じゃ D 出せない魅力 G ゴーゴーきよしと呼んでね”でした。

大食漢の岡崎さん
“S 生姜焼き定食 Dドデカ盛り焼きそば G ごはん大盛り合計5000キロカロリー“だったかな?

添田さんのはたぶん気になっている名物通販番組でのやり取り
“S 社長ありがとう D でももうちょっとあります G ごめんなさい、これは一万円”だったかな??

ドラムス寺田さん
“S 視界に入ります D でっかい背中 G 減量中だと言い張る柿沼さん”でした。

エコな感じでアコーステックコーナー🎵

流れはそのまま、5人座って並んでアコーステックセットでの演奏に。
要さんは中学生の時にアマチュア・ミュージシャンのコンテストで
この野音のステージを踏んでいるらしい。

ポールマッカートニーリスペクトの「気がつけば君のこと」。

スタレビから退団していった三谷泰弘さんへ思いを込めて作ったという「Best of My Life」。
要さん曰く、歩いているうちに目標が変わることもあるだろう。
目標は一つじゃない。
歌詞では“苦しくなったら歩けばいいよ 
前が見えなきゃ、そうさ止まればいい”
“焦らずにゆっくり行こうぜ”
40年を越えて活躍を続けるスタレビの基本姿勢が見える気がします。

「雨にぬれても」ではアマゾン購入のカラフルな傘を全員でさして、
アカペラで歌う。
おりしも強くなってきた風に飛ばされそうになったようで、
しきりに線の細い寺田さんに大丈夫だったかと聞いてくる
要さんが可笑しかった。

ボーさんからのメール

突然、携帯が鳴り、ボーさんからのメールが披露される。
無事退院して今はリハビリに毎日励んでいること、
野音の100周年へのお祝い、WOWOW視聴者の皆さんへの挨拶、
存在感を示すためにもぜひ自分の曲をサポートメンバーの添田さんと岡崎さんに歌ってほしい…という内容でした。

そして、ダンサーとしてこれまたスタレビ名物の
うさ吉とくま吉が神輿を担いで登壇します。
神輿の上にはボーさんのパネルが。
「星になるまで」のボーさんのファルセットが恋しいな。

それにしても毎回くま吉の素行がみんなの注目の的になります。
動きがほとんどなく、着ぐるみだけど表情がない。
いや、ふてくされた感じが常なのです。
そんなキャラクターが今や人気になっています。
要さんが「この熊をあまり見ないでください、20秒以上見ると呪われます」といじります。

柿沼さんボーカルで「Moonlight Party」。

寺田さんの発声一番とドラム中心に繰り広げられる「Cassiopeia」はインストゥルメンタル曲。
ホーンズ寺内さんのトランペットと要さんのギターが素晴らしい。

バラード

「今夜だけきっと」
ライブの中でこの曲が流れると
毎回心をギュッとつかまれる感じになります。

今回は無伴奏の中、
要さんのリードで会場のみんなの大合唱から入っていきます。
ステージに届けとばかりに声を張り上げる、
一緒に歌っている感じが心地よく、また胸が熱くなってくる。

曲の途中、ボーさんの高音が響き渡る部分があるのだけど、
ボーさんのいないことがヒシヒシと感じられる。

室内だと最後に必ず飛ぶ流れ星も野外だと見られませんでした。
でも本物の夜空にボーさんの一日も早い復帰を願っていたのは、
私だけではないはずです。

要さんのロングトーンは相変わらず冴えわたっていて、
この歌声をこれからもできる限り全身に浴びていきたいと思うのです。

9月に放映されたTV番組『関ジャム』で
要さんのロングトーンがすごいという話になったそうですが、
「僕のはロングトーンじゃなくて、ロングトークだからね」
というふうに話を落としていました。

日替わり曲のバラードは線香花火のような大人のコーナーと称して
「Endless Dream」。
今回は2022年10月から始まったツアーの57公演目に当たります。
あと半年以上続くこと、
室内編ではこれまたカラフルなスーツを着て出演するので
全国の皆さんお楽しみに!とテレビの向こうにもアピールを忘れません。

エンディング

そしてここからは一気に盛り上がり。
「GET CRAZY」「HELP ME」「月光列車」「太陽の女神」。
最初はロックなんて遠い存在で、バラードが好みだったけれど、
スタレビの人柄と共に、それなりにロックの曲調も好きになりました。
それはあまりに要さんが嬉しそうに幸せそうに演奏するから、
それが伝わってくるのです。

『バックコーラス&ダンサーはおまえらだー!』
の嬉しい言葉を久々に頂きました。

ラスト曲は「Simple Song」、
穏やかな曲調で会場の合唱と合わせて完成させていくような、
一体感が味わえます。
OH,OH,OH…OH~♪三谷泰弘さんの作曲作詞だそうです。
このラスト曲のチョイスに胸が熱くなったファンも多いことでしょう。
会場で一緒に歌えて、本当に良かったです。

アンコール

メンバー全員、衣装をライブTシャツに着替えて再登場。
要さんはここで、スタレビを世の中に送り出した
ディレクター深川さんがお亡くなりになったことを私たちに伝えました。
そして山内さんという方と同様、
売れない頃のスタレビに愛情を傾けてくれたことに
心からの感謝の気持ちを込めて
「夢伝説」「オルフェウスの愛」を熱唱しました。

昔があって、今があって、これからがある。
当たり前だけど忘れがちな大切なことを一つ一つ拾いながら、
スタレビの活動は続きます。

ダブルアンコールは「おらが鎮守の村祭り」。
スタレビがここぞというときに演奏する、
アレレのレだったころの原点の曲です。
今年7月、FUJIROCK FESTIVAL2023に初出場で、
会場を大いに沸かせたという“おら鎮”。
これぞスタレビというパフォーマンスが楽しい、
祭りの締めくくりにふさわしいエンディングでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?