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スピリチュアルな世界

スピリチュアルな本を読んでみた。今までの私なら、決して読まなかった部類の本だ。

まず、題名を見た瞬間に胡散臭さを感じてしまう。朝のニュース番組で星座占いランキングを見ると、毎朝人の運勢をよく語れるものだな~と感心してしまう。霊感もないし。血液型占いで性格が決まるわけがないと思う。

そんな私が、この際、ひねくれた気持ちを捨てて、子供のころ占いや魔法を信じて夢中になっていた純粋な気持ちに戻り、素直に読んでみようと思った。

なぜかというと…

それは、スピリチュアルヒーリングのヒーラーをしていた親友が一年前に急逝したからだ。親友がヒーラーをしていたのは、何となく知っていた。あまり、興味のなかった私はあまり深く聞くことがなかった。

親友が数年前から占いに熱心になり通っていたのも、知っていた。やがて、その占い師を慕うようになり、尊敬していた。そして、その師匠のセッションを受けて、親友も副業でヒーラーとしてセッションをやるようにまでなっていた。

そのヒーラーをしていた親友が一年前に亡くなった時に、3人で仲良かったもう一人の親友が私に気になることを言った。

スピリチュアルなヒーラーをしている人が、突然亡くなることよくあるみたいだね…

スピリチュアルに疎い私は、まさかそんなことがあるのか…と思った。そんな不思議なことが。そして、あんなに元気だった親友が突然亡くなるのも腑に落ちなかった…色々と複雑な気持ちになり、まさかの原因となったかもしれないスピリチュアルな世界をのぞいてみることにした。

実際に本を読んでみた…

本を読んで思ったことは、信じる人には、スピリチュアルな世界は存在するのかもしれないと思った。しかし、わたしは、実際に本に書いてあるようなことを経験していないので、まるっきり信じることはできない。

本のあらすじは、スピリチュアルに興味を持った著者が陰陽師の師匠と出会い弟子として修業をしていき自らも不思議な力を手に入れるが、その師匠も突然亡くなってしまうという話だ。まるで、親友と同じ亡くなり方には、少しぞっとした。その師匠は、陰陽師として癌治療までもしていたという。とてもオーラの強い人であったが、たくさんの人を治療したり、セッションをしたりしてると負の気をため込んでしまうらしく、身体が弱る前に、自然のパワーに触れ癒されに行ったり、鍼灸に行き毒抜きをしてもらう必要があるという。

私の親友はというと、副業としてヒーラーをしていたので、そんなには根詰めてしていたようには見えなかった。むしろ、楽しそうだった…亡くなる前は、たまたま本業の仕事も忙しく疲れていたと親友のお母さんが言っていたが、本業の方も大分ベテランだったので、今更、過労死するということは考えられない。やはり、負の気をため込んでしまったのか。私の中では、今もまったく謎のままだ。

親友の死をきっかけに、普段読まないスピリチュアルな本を読むことのなったのだが、そんな中でも印象に残った部分があった。

障害を持って生まれてくる人は魂のレベルが高いんだよ。

子供は生まれてくる前に自分の親を選んぶために空の上から眺めているという。そんな中でも障害を持っている姿で眺めている子がいるらしい。そういう子は、魂のレベルが高くて、周りの人や家族に何かを学ばせるために自らその姿を選んでいるという。

その言葉に何かじーんときて、そこは信じてみようと思ってしまった。私には、自閉症の甥っ子がいる。自閉症については学生の時に勉強していたし、本も積極的に色々と読んだつもりだ。ボランティア活動もした。それでも、甥っ子の事を特別に見てしまい対応に戸惑うこともあった。

今思うと、まさに、周りの人に何かを学ばせているような気がする。この本を読んで甥っ子に対する見方が変わったのは確かだ。自ら見方を変えてみようと思った。自分を変えるということは、こういうことかと思った。自分が他者に対してこだわりを捨てればこんなにもお互いに生きやすくなるのかと改めて学んだ。

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