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2023.01.02
年末年始の課題図書の一つ、P.オースターの『オラクルナイト』を読んだ。
オラクルというのは神託、を意味する。シドニーオアの物語内物語のタイトルがこの小説自体のタイトルになっている。複数の物語が技巧的に絡み合っている。生と死の狭間で、その危うい線上でそれぞれの側に転がる人がいるというのは底通した物語の特徴だ。
書いた言葉は祈り、というのは誰かの言葉だが、言葉は良くも悪くも時間をリニア的なものから量子力学的なものに変える。今と未来と過去がテキスト上に偏在していく。主人公は神託を与えられる=青いノートを手に入れる。オラクルナイト、オラクルナイト内の小説、小説の中のオラクルナイト、タイムトラベル、そしてジョンと妻の有り得たかもしれない物語。
計算し尽くされた世界の中で感情が揺さぶられた。この予言はあたしにも語られて、きっと神託とまではいかなくても、23年にじーんと残りそうって感じ。
読み終わって少し時間が経った今夜、喪失を感じる。
さて、オースターは年末に読みたくなる。
孤独の発明、ムーンパレス、偶然の音楽、リヴァイアサン、ガラスの街と読んできて5冊目。
今日は2023年なので20.23キロ走ろうと思ったけど、なんか最後うまくオフれなくて、20.24キロだった。
幕張を走った。いいはじまり。はじまりの場所。
家に帰ってドラマを観ている。男女7人夏物語。今住んでいるアパートの近くが舞台。
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