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BUBKA 櫻坂46“三期生全員集合スペシャル”を読んで〜

【職業としてのアイドル】

一刻も早く手にとり読みたかった。
4月28日発売というのは承知している。田舎住みだから一日は遅れるとして(店頭もネットも)最速29日か…
しかし、29日は櫻坂46 3rdTOUR 2023 福岡公演で現地にいる。
ならば向こうで買えばいいか〜ライブと記事で楽しみも増すなぁ〜と軽く思っていた。
しかし、福岡は九州である。当たり前だ。当然配送に時間を要し、かつ日曜を挟むので店頭に並ぶ当誌を見ることは叶わなかった。
月曜は帰って、直で仕事場へ行くため書店に立ち寄る時間もない。こうなるとあらためてネットに頼るしかないと判断し、福岡にいる時にポチッた。
仕事を終え、夜遅く帰るとポストに無事投函されていた。さすがに疲れていたので、こうなったらジックリ読み込んでいくぞ!と思い直し、翌日から読んでいった。

山中湖の合宿を思い出す一連の写真だ。
但し今回は、海辺でのロケで、カメラを前にした明確なメディアの取材である。そして11人の個別インタビューで構成されている。

発売直後なので具体的引用は避けるが、先ず、表紙にある「君たちをずっと待っていた」の文言が素晴らしい。
はじめの見開きページで、波打ち際に一列に並んだカットが素晴らしい。
〜白い衣装で通し、三期を統一的にまとめていくイメージを尊重した編集と受け取った。

さて、各人のインタビューを読み終えて何点か印象に残ったのは…
アイドルを職業として明確に位置づけているメンバーが多いことだ。年齢的に将来の進路について直面し悩む世代だ。私は櫻坂以外のアイドルについての具体的な事柄については承知していない。しかし、これまである種の偏見でもあろうが、アイドル活動を「部活」の延長線上として考えていたり、果ては「想い出づくり」程度に捉えているんじゃねえの⁉といった見方であったのは正直なところだ。実際、そんな人もこの界隈にはいる(いた)のだろう。
しかし、彼女達の覚悟は、そんな見方を真っ向から覆すものだった。
職業として明確に捉え、経済活動の上で自分たちが存在していることをキチンと認識していることに安心感を覚えた。
そんな意識を育むための環境として、それぞれの家庭(父母・兄弟・姉妹)でのつながりが見えてくる。
こんなファミリーヒストリーにおじさんは弱い…

櫻坂のメンバー(一期・二期)のインタビュー記事を読むたびにそれぞれメンバーの声を脳内で再生させて文字を追っている。
それだけ思い入れがあると言うことだろうが、まだクッキリと個別の声を把握しきれてはいないはずの三期生も、このインタビューを読んでいて既にその声の特徴を掴んでいるかのような感覚に陥ってしまう。
そこさくはもちろんだが、三月のおもてなし会〜福岡までの3rdTOURと見守ってきたこの時点で、そんなポジティブな気持ちにさせる彼女たちはまさに逸材揃いと何度強調してもしすぎることはない。

個別に触れようすれば内容に関わることになるので、一人だけ触れれば…
村山美羽の最後の一言だ。
やはり、あなたはキラキッズにふさわしい。
キラキッズのキラキッズたる所以だ。
(本人の自覚はないだろうが)実質自ら宣言している。
ここも素晴らしい。

「咲かない人は、いない。」
新メンバー募集の際の、このフレーズに対しては、「よく言うよ…」の「言いたいこと言わせてくれ!」勢だったが、実際にこれらのアナウンスから集まってきた彼女たちなのだと、あらためて思った。

そして、このタイムリーな特集記事を組んで頂いた編集部と白夜書房に感謝したい。

これで彼女たち三期生、そして新しい展開をし始めた櫻坂46にますます注目したいと思っている。




◇ この稿のサブタイトルはマックス・ウェーバー(ヴェーバー)の「職業としての政治」をもじってみた。
ただ単に言ってみたかっただけである()





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