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君がサヨナラ言えたって… 小林由依〜卒業を前に

 
1月11日  22時〜櫻坂46 小林由依卒業ソロ楽曲『君がサヨナラ言えたって…』のMVが公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開された。

前日に予告された画像が意味深であった。
緑一色の掛け時計を抱え、その時計が指す時刻は「8時21分」〜当初私は8時20分と読み誤り、一体なんのことか?と思っていたのだが、TL上での欅坂46結成メンバーお披露目の日が8月21日であることから、それに”掛けた“ものだとの指摘に直ぐに理解し納得した。
つまり、MVの内容も欅坂から櫻坂への歴史を小林由依の歩みを通して表現していくものと予想出来たのだ。

22時の公開を前に20時から始まった『承認欲求』ミニライブアーカイブ配信を視た。
今回は定点カメラを選択し、各楽曲のフォーメーションに注目していくこととしていた。
当然にして小林由依の動きに目がいってしまう…
ダンス未経験者であった小林が、その表現においてグループでも唯一無二の存在となったのはいつからだったのだろうか…?
『誰がその鐘を鳴らすのか?』での数度の希少なパフォーマンスは確かに欅坂としての一つの頂点を示していた。
そして私が彼女の大きな転機となったと思うのは、休養明けでの1stアニラでの復帰の場面ではなかろうか?と思う。
武道館のステージに立った小林の『ジャマイカビール』はまさしく名パフォーマンス、名場面と呼ぶにふさわしいものであった。
その直後は、休養と言いながら人知れずダンス修行を積んでいたのではないか?と半ば本気で囁かれたものでもあった。
今回のミニラでのパフォーマンスもやはり彼女はひと味もふた味も違う。決して周りのメンバーが劣っているということではない。ただ、小林の滑らかでキレ味鋭い身の運びに、思わず魅了されてしまうのだ。

3rdアニラ直後に卒業を発表した時は、流石に驚いた。私としては(強い願望も込めて) 一期生最後の、言わば殿軍メンバーになるのではないか〜と思い込んでいたからだ。
もちろんこれまでの動きから「ある程度予期していた…」との声が多かったのもわかる。ただ私としては認めたくなかった〜直視したくなかった〜という意識があったのだろう。
彼女の言葉によると2023年当初から卒業を決意していたとのことであったが、舞台『隠し砦の三悪人』を実際に観劇した者としては、逆に“卒業近し”と思うのは早計ではないか、まだまだ櫻坂の一員として個人活動も並行しながら活躍してくれるのではないかとも思っていたのだが…



MVの構成は過去の「欅・櫻」のMVの印象的なカットを挟みながら進んでいく。
中でも『二人セゾン』と『五月雨よ』の掌のカットは特に印象的だった。
また注目したのは冒頭「SAKURAZAKA46」のテロップに続き「YUI KOBAYASHI」と名前を英字表記している点だ。
菅井友香の『その日まで』の場合、最後に”その日まで“とタイトル表記が流れるだけだ。その対比を考えた場合、特に意味はないのかも知れないにせよ、その違いは大きいと私には思える。

ロケ地となったのは豊田市美術館。当初、私はてっきり『アンビバレント』のロケ地、かずさアカデミアホールだと思っていた。
MVには『隙間風よ』で効果的、暗示的に見せていた映画「2001年宇宙の旅」でのモノリスのようなものもある。これまた、今回のMVでのセットかとも思っていたが、そうではなくもともとの美術館の構成物だ。考えてみれば表現としての一つの形を示している美術館が、一時的とは言え、展示に関わらない外部からのセットを認めるとも思えないし。

後づけで振り返ると、一年前の三期生ドキュメントのナレーションを担当した時点から、卒業へのカウントダウンは始まっていたのかも知れない。
小林由依に象徴される「欅・櫻」イズムを三期生に継承させて行こうとの意味合いもあったと考えても不思議でもこじつけでもないと思う。
その狙いが、三期生の目を見張る成長と飛躍で当たったと言えるのかも知れない。


13日15時、京都パルスプラザでのリアルミーグリ会場にて8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』の発売が発表された。
その場に居合わせた私は、そのティザー映像を視たのだが、もうそこには小林由依はいないんだな…映像を視る限りゆいぽんにふさわしい雰囲気なんだがな…と思ったりもした。櫻坂としても大きな分岐点となる8thシングルになるのだろう。

少し別の話になるが、そこさくの放送・配信課題は依然として残っているものの、年末年始CM、そして今回の8thティザー映像を間をおかずに公式にて公開している点は、大きな前進だと思ってもいる。


1月31日〜2月1日の小林由依卒業コンサートのチケットは結局取れなかった。イオンカード・オフィ先で落ちた時点で敗戦を受け入れた。一般はリアミー当日であり、とてもじゃないが申し込み操作に勝ち抜けるとは思えない。チケトレ頼みも余りにリスキーすぎる。
ここは素直に配信で見送るしかあるまいと。


最後の最後まで小林由依は小林由依であり続けるだろう。
そして、その姿をみたいからこそ、どんな形でも見届けたいと今、強く思っている。



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