まつりと紅白〜この一年
【櫻坂46 紅白出場決定とキャプテン松田里奈】
11月13日 (月) 午前に、NHKは紅白歌合戦の出場者を13時から公式サイトにて、ライブストリーミング配信で発表するとアナウンスしたことを知る。
今週中にもそろそろ発表か?と構えていたところではあったが、緊張の度合いが一気に高まった。
13時をむかえ、映像が初出場組の喜びの声を伝える中で、別途出演者一覧表が明らかになり、直ぐに紅組のさ行に目をやった。
一瞬見失い「えっ?」っとなったが、確かに『櫻坂46』の文字を認めた。
この時、私の脳裏には松田里奈キャプテンの姿があった。
丁度一年前に、卒業する菅井友香から引き継ぐ形で、櫻坂46二代目キャプテンに就任した“まつり”にとって、この一年はどうだったのだろうと想いを馳せたのだった。
2022年11月8日〜東京ドーム
それは意外な場面での発表だった。
櫻坂46 2ndTOURの最終公演の地、そして菅井友香卒業セレモニーの場所でもあった、東京ドーム公演初日。
私は遥か天空席から彼女たちを見つめていた。
ライブ終盤のMCで、その菅井友香から突然、次期キャプテンについては、副キャプテンである松田里奈を指名したいと発言したのだった。
最早、既定路線だと多くのBuddiesが想定してはいたのだろうが、私は、発表については公演後公式サイトにて、事務的に淡々と行うものだと思い込んでいた。
松田のキャプテン就任には、好意的な意見だけでなく、疑問を投げかける声もあったやに思う。
どうしても前任者の菅井と比較されてしまうことは致し方ない。
私自身はというと、正直に言えば、菅井友香がグループを去った後の、難しい時期でのその任務に「菅井と同じ様にとは行くまい…しかし、まつりならどうする?」と思いつつ、彼女のキャラクターと副キャプテンの経験がどこまで活かされるかを見てみたくもあった。
欅から櫻〜松田のスタイルとスタンス
欅坂46に二期生として配属され、冠番組「欅って、書けない?」での「2期生を掘り下げろ はじめての心理テスト」回 (19年4月) は、お馴染みの亜門虹彦先生をゲストに迎えてのメンバー心理分析を行うものだった。
いわゆる”楽屋隠し撮り“での松田里奈の対応は、まさにお姉さん的リーダーシップを発揮しているのだが、それは「上からモノを言う」というものではなく年下のメンバーにも、フランクに同じ目線で向き合っているのがよくわかるものであった。
今ではエースと言われるほどの森田ひかると山﨑天の両名に慕われる姿、そして全体に目配り気配りしている姿は、彼女のパーソナリティを理解する上で、非常に興味深いものでもあった。
その後の番組内で「ガヤ」を続けるハートの強さや、ある外番組での「あの伝説」的シーンなど、次第に話題の中心に置かれる様な存在になっていった。
その過程で、彼女自身の悩みも当然あったに違いなかろうと想像はするものの、それを決して表に微塵も出さずに、その姿勢を貫いたのは立派の一言だった。
9thシングル『10月のプールに飛び込んだ』で、フロントメンバーに抜擢されるほどの彼女の歩みだったが、結局それは幻となってしまったのは何とも残念なことであった。
そしてキャプテンへ
グループは20年10月に櫻坂46に改名し、松田も21年1月に副キャプテンとなった。
21年10月から菅井友香の後任として『レコメン!』(文化放送) の月曜パーソナリティを、同10月には『THE TIME,』(TBS) の木曜レギュラーに抜擢される。
特に『THE TIME,』では番組MCの安住紳一郎アナとの絡み、掛け合いが絶妙で番組にフィットしたのであろう、さらに22年10月から23年6月までの間、水曜レギュラーも務め、週二回の出演となったのである。
また、番組の名物コーナー「7時のうた」では、JAPAN EXPOに出演のため、パリに渡った櫻坂46が凱旋門前で、あるいは8月のリアミー時と思われる「まつりのお客様」が幕張メッセで、それぞれVTR出演するなど、櫻坂を印象付ける演出もしてもらっているのは、ひとえにまつりの貢献によるところ大と言えるだろう。
“すきあらばれなぁ”と『ラヴィット!』に重用されている守屋麗奈と、早朝の番組で奮闘する松田の活躍は、結果的に例え放送局が違えども、紅白返り咲きへの道のりを考えれば重要・重視すべき点であったと言えるのではないか。
まつりと紅白〜この一年
さて、二代目キャプテンに就任したばかりのまつりに、いきなりの試練が訪れた。
22年の櫻坂46の紅白歌合戦出場が途切れることとなったのである。
出演していた『THE TIME,』において、紅白落選について問われた松田は、キャプテンとしての心境と今後の決意を毅然として答え、その姿をみていた我々Buddiesには苦しいものでもあったが、我々もそれに応える一年にしなければ…と思いを新たにした時でもあった。
時にグループのスポークスマンとしてメディアに対峙しなければならない場面での厳しさを、前任の菅井友香はいやというほど味わったに違いないが、松田にとっても、いきなりその場面が訪れてしまった。
そして、この一年…
我々もついていきかねるほどの、今のグループの勢いを、まさか誰が予想出来たであろうか?
しかし、松田キャプテンを先頭にメンバーたちは「大きな忘れ物」を取り戻すために奮闘してきたと言えるだろう。
本音を言うと、こんにちの紅白の位置づけは個人的には、さして重要とは思っていない。例え櫻坂が出場しようとしまいと…
ただしかし、それを櫻坂が出ることが叶わなかった場合のエクスキューズにするのは、余りに苦しいものだとも思っている。
メンバーが、一年の活動の大きな集約の場として、紅白を目標にしているのなら、それに十分に応えられるようなファンでありたいとも思う。
先月26日に、NHK宮崎放送局の「ノスタルコンサート」収録に櫻坂46も出演した。
放送は宮崎県内は今月10日にあり、他地域ではその後、NHKプラスでも視ることが出来た。
言うまでもなく宮崎はまつりの出身地であり、故郷ゆかりのアーティストとして、松田キャプテンを擁する櫻坂46も招待されたということだろう。
放送を視てみると、まつりの笑顔の輝きは一段と増していた。
「故郷に錦を飾る」などとは古めかしい言い方だが、それに変わる表現もなかろう。
何よりまつりのご家族〜親御さんが喜んだであろうことは想像に難くない。
まだまだ若い娘さんを東京に送るご家族の心中を思えば、こうしてメディア〜特にTVに出演するわが娘の元気で立派な姿を見せることが何よりの親孝行、家族孝行に違いない。
その意味からすれば大晦日の紅白歌合戦は、絶好にして最大の孝行手段であろう。
少し浪花節的かも知れないが、遠く離れて過ごす家族、親子、兄弟姉妹の関係はそんなものなのかも知れないとも思う。
松田キャプテンは出場決定後、公式ブログにてそのお礼を述べた。
誤解を恐れずに言えば、一回目二回目は欅坂の名残りがあるままに出場出来た部分もあったのでは…と言えなくもない。もちろんグループとしての継続性から言えば否定されるべきものでもないが。
しかし今回の出場は、まさに「櫻坂46」としての実績が認められて選出されたと言っていいと思う。
先に終了した『新せ界』のメインコンセプトでもある欅の歴史をしっかり根として張りながら、新たな櫻の幹を伸ばし、葉を繁らせ、花を咲かせる〜まさにそれに沿った一年の活動とその締めくくりになりそうだ。
そしてその意味では、今回の出場は守屋麗奈のヴィジョンにも通ずるものがあるのでは…とも思う。
まつりのブログのサムネの櫻は上に幹をのばそうとしているかに見え、その背景の青空は限りなく青く、とても印象的だ。
松田キャプテン、メンバーたち、スタッフ関係者の皆さん、そして「そんなことして何になる」と、時に心ない言葉を浴びせられ、挑発的な煽りを受けながらも粛々と地道な推し活を継続してきたBuddiesのみんな〜
本当にほんとうにおめでとうございます🌸🌸🌸
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