見出し画像

櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE 〈Day_1〉参戦記


【櫻坂46 3rdアニラ @ZOZOマリンスタジアム 】

11月25(土)〜26日(日) 千葉 ZOZOマリンスタジアムにて開催された『櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』(通称 3rdアニラ) に参戦してきた。
今回はDay_1、Day_2それぞれのライブレポと、聖地巡礼を含めた散策記の3本立てで、まとめることとした。


本稿は11月25日 (土) のライブDay_1と、土生瑞穂卒業セレモニーの模様を中心に書き記すこととする。



アニラまでの期間〜状況把握に混乱も…



ライブの感想に入る前に、先ず、ここ数ヶ月の櫻坂を取り巻く状況と私自身の心情を振り返って整理しておきたい。
4月、3rdTOUR冒頭の代々木にて、W-KEYAKI FES.の発展的解消と、11月のZOZOマリンでのアニラ開催が早々に発表された。これらに関しては様々な意見や憶測が飛び交ったが、TOUR終了後からアニラのある秋(初冬)までスケジュールとしてどうなのか?〜かなりの空白があるのではないか?〜との多くの危惧の声で溢れた。

しかし実際は、今さら指摘するまでもなく6th『Start over!』から7th『承認欲求』と短期間での発売と過去最高を更新する初動売上実績、二度のJAPAN EXPOの参加、国内各種フェスへの積極参加、三期生による(乃木坂五期生・日向坂四期生との)『新参者』の開催〜など、むしろメンバーたちのオーバーワークを心配するほどの行程だった。
また、櫻坂46展覧会『新せ界』の開催は、グループの上昇気運を側面から支える大きな役割を果たしたと言えるだろう。

そして、我々Buddiesとしても、かつてないほどの高揚感を味わう期間となった。この商業的成功の要因については運営においても科学的に分析と精査、総括が当然されていることだろうが、私たちも、それぞれがあくまで知るうる範囲での情報からの、主観と憶測が混在したものではあるにせよ、来年以降に向けた“まとめ”と言うべきものを意識的にしなければならないと思う。(それはまた別の機会としても)

それにしても、アニラのチケットを巡る認識についてである。
私はFC先行で一次に26日はひとまず確保出来た。しかし、25日については二次、三次と相次いで落としてきた。
TLなどでも落選祭りで多くの悲痛な報告がされており(もちろん実態は知りようもないが…) また、ステージバック席開放や見切り席販売がこの段階で発表されるなど、にわかには信じがたい事象が起こったのである。
正直にいうと、当初、私はチケット配分を巡る致命的なミスの発生〜あるいは意図的な当落調整、もしくはその両方を大いに疑っていた。
この段階では「スタジアムをギッシリ満員で埋めた景色を実際にこの目で見るまでは信用ならんぞ…」と思っていたのだ。
結局、25日のチケットについては、オフィシャル先行以下の申込みを全て見送って、チケトレに賭けることに方針転換した。
チケトレさえ取れないほどの実状なら、もうそこは諦めざるを得ないし、むしろ諦めもつくと腹を括った。

オフィ先、ローチケ、イオンカード先行も指定席当選報告はあまり見受けなかった。
9日の一般販売もたちまち「ソールドアウト」のお知らせが公式から来るに及んで、暫しあ然となった。
実際のところは我々が知る由もないのだが、当落操作云々と決めつけるレベルではないことは明らかであった。
土日の首都圏開催という条件以上の何かが作用しているとしか思えない。

ただ、直前になっての配席ミスなどの混乱もあったし、言われていたように、FC一次で指定席の大方を埋めたとしか思えない判断ミスも露呈していた。
しかし、アニラが近づくにつれて、初めて櫻坂のライブに行くのだが、留意点などのアドバイスが欲しいというポストが目に付くようにもなっていた。つまり櫻坂に興味を持つ、そしてライブに行きたいというファン層の裾野が拡がっている一つの証でもあるのではないかと思えた。


これらを鑑みると、7th『承認欲求』がBillboard総合一位を獲得するほどに過去最高のアクションを示すにつけ「ホントかよ…」と疑心暗鬼になっていた自分と、櫻坂を取り巻く実際の状況との乖離が生まれていたのだった。
つまり私自身が、櫻坂の可能性について、真に信頼をおいていなかったという証左に他ならない。
ここは大いに反省すべき、そして恥ずべき点でもあった。

そんな想いを持ちながら、アニラを迎えることとなった。



両日参戦が決まり…


結局25日のチケットは、なんと思いもよらずトレード一日目に取れてしまった。もっと苦労するか?と思っていただけにさすがに驚いた。

さて、この時期での野外スタジアムでのライブである。ZOZOマリンは海風の影響で体感温度が極端に下がると散々脅かされて(?)きた。
とにかく、最悪のケースを想定して事前準備するしかない。何事も形から入る田舎者Buddiesとしては、都会人Buddiesにナメられない服装と振る舞いをいつも心がけたいと、過剰に意識してライブに臨むのだが、本音としては、特に冬場はなるべく荷物(着替え)は減らしたい…というジレンマにいつも陥る。
ところが、数日前から現地の天気予報を注視していたのだが、何故かアニラの土日だけしっかりと気温が下がっているのである。12月下旬の寒さとも言われていて「あっ…これは見た目云々などとは言ってられねーな」と、強く暖を取る各種装備を順次補充していった。

運営も公式ニュースにて要防寒対策の注意喚起を出すほどの状況って解ってるなら、も〜こんな時期に強風で名が知れている場所での野外ライブなんか勘弁してよ〜と泣きも入るのだが、いやいや折角のお祝いの場、待ちに待ったライブ、これは楽しむしかないのである。

24日夜〜サクラピンクのZOZOマリンスタジアム



11月25日 (土) Day_1


この日は早朝に『エキセントリック』のMVロケ地である小湊鐵道大町踏切まで行ってきた。
幕張に帰ってきたその足で、そのままZOZOマリンに向かうが、海浜幕張駅はすでに、到着した多くのBuddiesで溢れかえっていた。

会場の様子をひと通り伺うと、一旦昼食と準備のためにホテルに帰る。

あらためてスタジアムに向かい、さっきとは打って変わっての、まさに芋の子を洗うかの状態になった場外をかき分けかき分けLゲートにたどり着く。
入場して会場の広さに驚く。この日の指定のアリーナA1ブロックに着席するがメインステージも花道も遠い遠い…アリーナとは言え実質一階見切れ席だな…と理解する。
さて、まだ入場している人がまばらなこの会場が段々と埋まってくる〜


影ナレ
土生・村井

定刻をやや過ぎて影ナレが始まった。風はそんなに強くないが、やっぱり寒いことには変わりない。
さぁどうなるのだろうか?
Habu a Nice day♪

OVERTURE

この日までにSNS上では、ペンラの問題 (課題) がまた賑わせていた。もはや風物詩と言ってもいい位のムーブだが、白でスタートした会場は、やはりいいものだ。
私の最初のWOWWOW♪の声出しも、ビブラートが上手く効いて「おっ今日は (喉の) 調子がいいな!」と思ってしまうw
モニターのメンバー紹介はアニラTシャツとスカートの映像で「それメッチャ寒く感じるジャン ジャン」と少し引き気味になっていたら、登場してくるメンバーはグッズの黒のスタジアムジャンパーで安心してしまう自分がいた。

1.Buddies

いきなりオフィシャルな恰好でくれば、当然そうなる。Buddiesからのスタートだ。
今回はセトリが読めないだけにそう来たか〜の感。
Buddies「感謝祭」の性格も兼ねているであろうこのアニラでの挨拶代わり〜といったところか。
そして3rdTOURでも披露した、スタンドゲートにメンバー登場を行った模様がモニターに映ったが、アリーナからスタンドをキョロキョロしても全く判らなかった。

MC
松田から意気込みを訊かれた天ちゃんのテンションが高い高い♪
モニターを見ていて思ったのは、メンバーのリップのオレンジ色が、夜の照明の中にとても映えていて印象的だった。そこに色気や艶といったものも感じていた。

ここで早速衣装チェンジのためのインターバル。
特効のファイアボールが数度上がる演出は櫻坂としては珍しいのか…
ステージセットを見てみると、モニターが都会の高層ビル群をイメージしているかの様な構造物だ。
左右に3つづつ鎮座しているのは、横浜みなとみらいのランドマークタワーのようでもある。
中央の3周年を象徴した「3」のブロックは、新宿アイランドにある有名なロバート・インディアナの作品「LOVE」のオブジェを連想される。
また、現在再開発中の渋谷とも関連させるものでもあろうか。

2.Dead end

このデドエンが実質的なオープニング曲とも言えなくもない。そして着替えてきた衣装がまた良い!
当然、スタジアムは赤一色だ。
おなじみの花道を進んで行く構成。いやが上にも盛り上がる。

3.摩擦係数

3rdTOUR同様、早くも来た私の櫻坂ベスト曲!
るんちゃん天ちゃんのダブセン二人が花道中央の交差点で、野生チームと理性チームが左右の花道に分かれている。素晴らしい演出。
そして当然の如くの「ま!さ!つ!」

4.なぜ 恋をして来なかったんだろう?

今までなら後半に持ってきて盛り上げる楽曲が、出だしから惜しみなく投入されていく。
3年でここまで来たか…の感…
「幸せは参加すること」のあとの夏鈴ちゃんのキメポーズが2日ともキチンととらえていなかったのは数少ない不満。

5.美しきNervous

センターの田村が煽り続けるが、マイクとの相性がよくなかったのか上手く声が乗れていないのは御愛嬌。
ほのちゃんも髪色を黒にして増々美しきヴィーナスとなっている。
先日のJTマーヴェラスの始球式の美しさったらなかった。
しかし、ナバスもライブの盛り上げ曲としての位置を確立している。
ロマンチック過ぎるわ これってdestiny♫のパートのまつりが特に好き♪

6.夏の近道

バクステからあのMV制服衣装で登場した三期生たち。おもてなし会で、ぴあアリーナMMを二日間埋めて注目度の高さとポテンシャルを証明した彼女たちが、年末に野外のZOZOマリンに立つことになろうとは…
W-KEYAKI FES.への期待もあったはず、その機会がなくなった代わりと言えるのかどうかは議論が分かれるところだろうが、大舞台で堂々とパフォーマンスする彼女たちは最早たくましいほどである。

7.Anthem time

スカートを思い切りヒラヒラさせてのアンセム。
一期二期と対抗するかのようなステージは眩しすぎる。
3rdTOUR、夏フェス、新参者等場数を踏むごとに成長の度合いを増す三期の未来をみる思い。

8.ドローン旋回中

そうなると一期二期も負けてはいられない。ここは衣装をあらため、ドローンで迎え撃つ形だ。
初めてタオルを振り回してみたものの、思ったよりも上手く回らない。事前にもっと練習しておくべきだったと反省する。

9.Microscope

久々に来たマイスコ!フロート(トロッコ) に乗ったメンバーが周回し、サインボールを投げたり〜
メンバーがとても近く見えた。
るんちゃんらは、インスタントカメラ?を手にしている。後日トーク・ブログに画像が上がるのだろうか?

10.思ったよりも寂しくない

続けて周回しながらの思さび。
そしてメインステージに帰ってくる。

11.隙間風よ

スタジアムの照明が落とされ、現れたのは小林。彼女のダンストラックがしばらく続くとなれば、すわ ジャマイカビールか⁉と一瞬思ったが、まつりから、ひかりんのお休みは告げられている。と、「あ…ゆいぽんには、もう一つ新しい武器があった」わずかの時間で予想がついた。
そう、私がお気に入りのあの曲だ。
ミニラより前の、初めてのライブでの披露だ。
激しいフォーメーションチェンジはない。あくまで小林メインの表現だ。一期と二期が入れ替わりながらの並びもいい。

12.桜月

花道を進みながらの桜月。
スタジアムがサクラピンクに染まる。
ラップパートはふーちゃんがみいちゃんポジに?
さすがである。

MC
田村の進行。
森田と守屋、そして田村も卒業する土生への思いを語る。

13.Nobody's fault

モニターが多くのスピーカーのコーンウーハーを浮かび上がらせる。
メンバーが現れ流れたイントロは…
三年前に、この曲から始まったノバフォだった。
メンバーはステージ上で、これまでの時の流れをパフォーマンスしながら感じていたのかも知れない…
特に森田ひかるの胸中は…

14.条件反射で泣けて来る

天ちゃんが煽りながら「条件反射」が始まる。
私の好きな「くさび」陣形でフィニッシュするのが圧巻。

15.BAN

バクステでの一期二期BAN。
マリノ様がみいちゃんポジか?スーパー茉里乃タイムが炸裂する。
コバちゅけダブルユイの「変わらないっていけないことなの?」は最早貫禄。

16.静寂の暴力

赤のスタジアムがやがて暗闇に変わって行く…
山下瞳月が一人センターステージに上がる…
瞬時にしてオーディエンスは次の展開を読み込む。
ここでは誰も「しーちゃん♪」などと野暮で無粋な声掛けをする者はいない…
圧倒的な存在感と張りつめた空気感の中で視線を一身に浴びた山下がメインステージに歩みを進める。
そして三期生メンバーと合流し、あの曲のイントロが流れる。私もペンライトはOFFとしている。
漆黒の暗闇に浮かびあがるMV衣装の彼女たちに視線を集中することが最大の共鳴であると…
やはり圧巻としか言いようがない。彼女たちの激しい息づかいをマイクが拾っていく。
山下は、あのモノローグの場面でかなりの間をとった。その場面の目撃者の呼吸を計るかのように…
その意味合いを考えてみる。まさにライブならではの素晴らしい演出だったと…
この日のライブのベストパフォーマンス。

17.Start over!

イントロのスラップがアレンジされてロングバージョンになっている。明らかに多くの観客は私も含めジャンプしていいものかどうか戸惑っている。
だが、そんなことはお構いなしに彼女たちはパフォーマンスを進める。
トレンチコート風の衣装がまたいい!
やはり彼女たちのネクタイに愛着を感じるのは哀しい性か…
これは最近ではベストな一着だと思う。
ライティングが素晴らしくおなじみのスパークラーが炸裂する。
大阪以来の生スタオバであった。

18.承認欲求

モニターに森田ひかるのいくつかの映像とともに、各国各言語のメッセージが繰り返し流れる。
SNS時代を象徴しているものとすれば、もちろんあの曲だ。LAST SONGと告げられる…
オペラグローブはMVの舞台となった教会との関連を匂わせるものか…そのグローブのデフラワーがまた美しい。
MV初見時の微妙な印象とは大きく変わって、とても力強い楽曲になっている。ひとえに彼女たちのパフォーマンスによるものだろう。もちろんTAKAHIRO先生はじめINFINITYの皆さんの力も大きいのは言うまでもない。
最後に、あのイントロがリフレインされ、残ったメンバー。
先頭の森田ひかるが「さぁBuddiesよ〜どう私たちを評価する⁉」と半ば挑発的な視線を向ける。

こうして怒涛の本編は終わった。


土生瑞穂卒業セレモニー


土生瑞穂が、櫻坂46としてのラストライブとなる3rd アニラの直前に、公式YouTube Channelである「櫻坂チャンネル」で、一期生だけの”SAKURA HOUSE“ を二週にわたり特集し公開したのは、実にタイムリーで待望の企画だった。Buddiesからも多くの歓喜の声が溢れていた。
その映像から感じ取れる彼女たちの周りの独特の空気感は、なんとも言葉に表せないほどの不思議なものでもあった。

アンコールを求めるBuddiesのコールが続く中で、始まったセレモニー。このスタイルは3rdTOUR福岡公演での関有美子卒業セレモニーと同じ流れだ。
メインステージに立った土生瑞穂の姿に思わず息を呑んだ。
赤を基調としたロングドレスに、ワインカラーがフリルにさし色としてアクセントをつけている。グローブも同じ色のようだ。
紛れもなく美しいドレス姿なんだが、彼女が纏うとまるでスーツスタイルのようにも見えた。綺麗であると同時にカッコいいも同居するという「土生瑞穂ならでは」の着こなしだ。


302号室 (線香姉妹〜小林由依)
少女には戻れない (五人囃子〜齋藤冬優花)
僕たちの戦争 (FIVE CARDS〜上村莉菜)
タイムマシーンでYeah! (櫻坂一期生)

フロートに乗った四人 (もちろん小池美波も彼女たちの胸の中にいる〜小池自身も現地で見つめていたと報告があった) 

僕たちのLa vie en rose

結局、土生の選んだ思い出のリストからは選曲されなかった。彼女が選んだのは、小林・齋藤・上村それぞれとのユニット曲と、櫻坂での (初めての) 一期生曲であった。
色々な見方があると思うが、今、残っている一期生たちにとって、欅曲は小林がいうところの「思い出」という位置づけなんだろうか。
私は「エキセントリック」辺りの披露も…と予想していたが、土生はそんな選択はしなかった。
最後にこれからの櫻坂の一つの方向性を象徴すると思われるラヴィエンローズを選んだことだ。
るん・夏鈴・天・コバ・ほの・ちゅけらに、これからの櫻坂を託すとの意思表示に他ならないと思っている。

櫻坂の詩

卒業する土生からのメンバーへ一輪の花とともに贈るメッセージは一人ひとりを冷静に見つめ続けてきた彼女らしい言葉ばかりだった。
幕張の空に打ち上がる「冬の花火」はもの哀しくも、済んだ空気に映える、とても美しいものだった…






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?