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櫻坂46 そして広島

櫻坂46 2ndTOURは、9月29〜30日大阪からスタートした。10月5〜6日の両日には広島公演があり、私も参戦してきた。今回も大阪同様、ライブレポよりも、ある一人のBuddies旅行記となっていることを事前にご承知おき願いたい。
また、いささか長い稿になっているのであしからず。

私自身、広島にも久しぶりにやったきた。もう何年ぶりになるだろう。初めて広島を訪れたのは、会社の中四国ブロックの研修だった。約一週間の期間だったと思うが、休日に(当時の)広島市民球場に行って広島vs中日戦を見た程度で、観光らしい観光もしていない。広島パルコにあったリブロ(パルコブックセンター)で、発売されたばかりの村上春樹の「スプートニクの恋人」を買ったのを憶えている。確認したら発行が1999年だから、実に23年の年月が流れていた。
その後も何度か出張などで訪れた機会もあるが、何せ仕事絡みが殆どなので記憶も曖昧だ。

広島に〜10月5日(水)


広島駅に到着すると、ご多分に漏れず駅ビルの再開発中で、数年後には、あらたな広島の玄関口となるのだろう。今回は、先にホテルに荷物を預けた後、ひとまず会場に行ってみることにした。広島駅から新井口駅まで約12分。駅を出て会場の広島サンプラザホールへ向かう。

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新井口駅を出て「歩く歩道」ならぬ動く歩道を歩きつないで見えてきた会場『広島サンプラザホール』

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宮島へ


状況を確認し、一旦会場をあとにして、広島市内とは逆方向の宮島口へ向かう。厳島神社の大鳥居は現在修理中で、あの姿は見れないのは事前に把握していたので、宮島には渡らないつもりだったが…


先ず目的は宮島口にある「あなごめし」の店に行くことだ。以前、出張で同行していた先輩が、どうしても食したいと言ってお付き合いした。ただ正直にいうと私も若かったのか特にこれといった感慨もなかったように思う。
しかし、歳を重ね食の嗜好も変わってきたのか、結果的に思い出すほどの味だったのかはわからないが、もう一度食べておきたいと思い至ったのだった。

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白焼き、あなごめし、そしてビールとしっかりいただいた。あぁやはり美味かった…

食後にフェリー乗り場へ向かい、向こうの厳島神社の方向に目をやる。すると大鳥居は修復中ですっかり工事用フェンス等に覆われていると思っていたら、上半分がもう姿を表しているのが分かる。あっ、これは近くで見るべきだ。咄嗟にそう判断してフェリーに乗りこんだ。

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櫻坂メンバーにも大好評な「揚げもみじ」を購入し、行きのフェリーのデッキで食べた。確かに美味しいんだが、ビールを飲んだ後だけに胸やけがして食べるタイミングを間違えてしまった。トホホ

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丁度、干潮時で潮が引いた砂浜に下りる事が出来た。貴重な体験〜来て良かった。

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これは思わず『条件反射で』シャッターを押した一枚。何も申しますまい…


全ツ広島 DAY1


一旦市内のホテルに戻り、着替えと準備を済ませてあらためて出陣。

気になったのがこれ。後でTwitter見ると大阪ではなかったのにチェックを受けたとのツイもあり(私はなかった) どうにもスッキリしない。
感染対策に万全を期しているとのエクスキューズにしかなっていないとは思うが正式な停止前だけに、この時期の判断は難しいのだろう。(翌日二日目は提示を求められた。念の為インストールしたままだったが、スタッフによって対応が異なるのはいかがなものか...)

さて、入場し祝花を見るなどして場内を歩いたのだが、例の「ペンライト制限」の要請案内が見当たらない。近くにいたスタッフをつかまえて、どうなのよ⁉ と訊いてみると、把握してないようで、もう一人のスタッフを呼び寄せてくれた。

いや結局、冒頭の演出は大阪と同様であり、全然一曲だけじゃないじゃーん〜COCOAの件も含めて「なんだかなぁ~」となったが、警備業務が主体であろう現地スタッフにそこまで求めることも酷なのかも知れないと反省はした。(ある程度の情報共有はしてほしいと思いつつ)

さて、その冒頭の演出なんだが、前回大阪公演の感想のnoteで、私は批判的な内容を上げた。その時はそう感じたからそういう表現になったのだが、今回あらためて観て、その考えを改めざるを得ないと感じた。
最初は、演出と観客との間にズレがあるように映ってしまっていた。(ツアーで初めてなんだから、そうならざるを得ない部分はあるにせよ) 私も戸惑ったのだ。
もちろん今回は構成を知っているというアドバンテージは大きい。だからこその心境の変化なんだろうが、例えばステージバックのスクリーン映像とメンバーのパフォーマンスが見事にシンクロしていることに気がついたのだ。もちろんメンバーの動きはキレッキレである。
と、いうことでチョロくも、転向したおじさんだが、過ちは改めるにしかず〜と言っておこう(笑)

演出部分も終わり着席し、ゆっかーからいのりへとMCのカミカミリレーで会場がホッコリし、ペンライトを点灯出来る場面へと移ったわけだが、私の隣の席の女性がペンライトを持っていないようだったので、私の予備のペンラを先にお亡くなりになった二枚目俳優田村正和ばりに「よかったらどうぞ」と差し出した。
「結構です」と拒否られるかもともビビったけれど、喜んで受け取ってもらえた。
この類の話は今回も含めて色々とツイされてはいるが、まさか自分が~の気持ち...広島で「ジェントルマンばりーずやまびこさん」が発動した瞬間だった。〜まぁ冗談はここまでにして…


やはり、ステージを重ねる度にブラッシュアップされている。何やら覚悟を決めたような表情のメンバーも目につき、色々な思いを巡らせもした。
そして、私が最高傑作と評しているあの曲のパフォーマンスはその夜が私史上最高のものだった。
アンコールも終わり最後のMCで…キャプテン菅井友香から「ここで皆さんにご報告があります〜」と切り出し始めた。5th の発表か、はたまた…と一瞬身構えた。
すると彼女から意外な言葉が…規制退場中にステージを撮影してOK、しかも拡散して欲しいとのこと。
会場は予想外の提案に(声は出さねど)沸いた。この日は二階席後方ではあったが全体の雰囲気を掴むには、いいポジションだったと思う。

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10月6日(木)


さて広島滞在二日目、私は先ず広島県立美術館に向かった。「皇室の美と広島」展での伊藤若冲《旭日鳳凰図》を観んがためである。何か、いい作品展はないかと、こちらに来て検索していた処、「これは行くべき」の企画展に出逢ったのである。

BRUTUS(2006.8.15日号) の特集で伊藤若冲を知った私は実物を観る機会は中々得られなかった。今回念願が叶い、櫻坂全ツ広島初上陸の日程に感謝である。

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やはり実際の作品は素晴らしい。圧倒された。いつかは《動植綵絵》も観てみたいものだと強く思った。

続いて訪れたのは原爆ドームである。やはり、広島を訪れたからには足を運ばなければならない場所であろう。
主義主張は様々あれど向き合う姿勢が、先ず大事では⁉とあらためて思った。
修学旅行生と外国人の姿が、やはり目立った。そういえば、櫻坂メンバーもMCで(菅井·松田·大園·関西出身組等) 修学旅行で広島を訪れたエピソードを話してくれた。

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そして向かいにある「おりづるタワー」の最上階“ひろしまの丘”に上がってみた。広島の街が一望出来た。そして、思いをはせた。

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一旦ホテルに戻る途中、お昼時でもあるので、お好み焼を食べることにした。冷凍ものではあるが…と女将さんからの断りがあった「かきバター焼き」が絶品だった。
ビールが進む。お天道さんの高いうちに一杯やる至福の時は、人を生き返らせるものだ…と自分を納得させた。

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やはり、アルコールが入ると動くのが億劫になる。ここはホテルに帰ってひと休みすることにした。

全ツ広島 DAY2


そして4時半頃、現地着弾。座席については前日に大体のエリアは確認していたが、実際着席してみてビックリ!
下の画像は終演後の撮影タイムでの一枚だが、手を伸ばせば届く〜(いや、もちろん届きはしないんだけど) そう思わせるほどの距離感だった。

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ほぼ真横からの景色だったわけだが、この位置からだとフォーメーションがとてもよくわかる。いや、フォーメーションというより陣形と言ったほうが適切かも知れない。

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まさに十九人の戦士達がパフォーマンスする図は、陣立と呼ぶにふさわしいものだと実感。
花道を雄々しく進む姿。瞬時に陣形が変わり続ける姿に酔いしれた。
そして、ここに遠藤光莉が加わったら...と思うと身震いもした。


さて、下手(向かって左側) で近くでパフォーマンスして印象に残ったのは、井上梨名と大園玲である。普段とは打って変わって(?) 真剣にダンスを続けるいのりと、時に笑みを振りまくゾノのイメージが逆転した舞台さばきには感動と感心しきりであった。また、その二人が歌い踊る、あの曲はやっぱり名曲だった。


初めての広島公演に、確かな手応えをそれぞれメンバーが感じているように見受けられた。そんな笑顔だった。
私も「いいものを観せてもらった…」そんな実感だった。当分、この余韻は残り続けるだろう。そして苦しい場面では思い起こすこともあるだろう。

色々な条件の中で(ライブに)行きたくても行けない人は数多くいる。かつては自分もそうだっただけに、そんな気持ちは痛いほどわかる。大阪、広島と公演を観ることが出来た状況、環境にただ感謝だ。
そして私の全ツ参戦記は、これにてひとまず終了である。ただ、「ドームなんて無理」の認識が揺らいでいるのもこれまた事実…
出来ることはやってみたいとしてこの稿を終えることにする。


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