国際知識検定の「インドネシア検定」を受けてみた話②

前回の記事はこちら→

国際知識検定の「インドネシア検定」を受けてみた話①

実施元の国際知識普及協会について書いてあります。


さて、第2回となる今回は、指定テキスト、実際に受けてみた感想と、試験問題がどのようなものだったかの概略について書いていきたいと思います。

なお、問題は当日回収されるため、記憶を思い起こしながら書いている点をご了承ください。

出題された問題の詳細については、また次のnoteで紹介していこうと思います。

※この記事は、2020年6月21日に開催された第30回国際知識検定を受けて書かれたものです。


自己紹介

この記事を書くにあたって、自分の恣意的な意見が反映されると思ったので、唐突ですが軽い自己紹介から始めます。すみません(笑)

こんにちは、えこと申しますm( _ _)m

大学で開発研究を主に学んでいます(もう卒業目前ですが)。

インドネシア(地方都市)に滞在歴があり、卒論はインドネシアの地方の経済開発について、日本のODAと中国の投資を絡めて書きました。今度はインドネシアの地域研究を行いたいと考えており、大学院進学を目標にしています。

ですので、今回受けたこの検定に関する感想も、「インドネシア滞在歴がある」「インドネシアの政治経済について学習歴がある」人間が書いたものだと踏まえて読んでいただきたいなーと思います。

(滞在歴といっても、インドネシアの中では宗教的マイノリティが多い地方都市だったので、バリやジャカルタ、スマトラで当然だと考えられていることには逆に馴染みがなかったりしますが…!)


指定テキスト

5級と4級では、どちらも下記のテキストが公式検定テキストとして指定されています。

監修は、東大の名誉教授の加納啓良(かのう・ひろよし)先生です。加納先生ご自身をはじめ、かなり多くの方がそれぞれの分野に執筆されています。かなり広いジャンルの内容が簡潔にまとめられているので、純粋に読み物としても面白いと思います。

何級を受けるにせよ、テキスト一読はするかと思いますので、私みたいに一緒に複数級受けるのもいいかもしれないですね。


ちなみにですが、国際知識検定は各国の5〜1級まですべてに合格すると「国際知識マスター」の認定がもらえます

副賞もあるようですので、マスター目指して頑張るというのもひとつの目標になるかもしれません。

かくいう私も、3級くらいから受けようと思ったのですが、どうせならマスターを取ろうと思い、5級から順に受けていくことにしました。


受けてみた感想(5級)

5級については、非常に簡単だったと言えます。

満点を取らせないようにするためか、数問悩む問題がありましたが、40問80点満点で、50点が合格ライン(40問中25問正解できれば合格)なのを考えると、わざわざこの検定を受けるような、インドネシアに関心がある人ならだいたい受かるのではないかと思います。

出された問題は、食事(食材)、地理、宗教、政治(政治家)、文化(芸能)、特定の年号についてがそれぞれ数問、といった感じでした。

他の問題に比べ少し難しいなと感じたのは、隣接した国の国旗について問われた問題ですが、そこら辺は落としても十分合格圏内なので、一応主要な政治家(大統領)と、ボルブドゥールなどの主要な文化遺産について調べておけば余裕だと思います。

なお、これは4級についても同様ですが、指定テキストには答えの記載のない内容もいくつか出題されています。やはり満点を取らせない対策ですかね?


受けてみた感想(4級)

4級も、難易度としては5級から少しだけ難しくなった程度で、比較的簡単だと言えるでしょう。

4級は50問100満点、70点以上で合格なので、35問正解していれば合格です。

体感としては、基礎的な内容が35問、テキストをしっかり読み込んでいないと答えられない問題が10問、テキストに記載がなく、純粋に知識や応用力がないと解けない問題が5問程度、といった具合だと思います。

出題内容は、5級の問題に加え、インドネシア語の挨拶を選ぶ問題が1問出たほか、地理をしっかりと把握していないと解けない問題がありました。

ただ、これらの比較的難しいと思える問題は不正解でも合格点に届くものと思われます。

4級の合格に関しては、テキストをざっと確認し、細かい項目は飛ばしてでも、基礎的な内容をしっかりとおさえることが、まず何よりの近道だと思います。


感想(コロナウィルス対応など)

今回、開催の3ヶ月ほど前から大流行したCOVID-19の影響で、申し込みのタイミングが後ろにずれた他、会場が、通常開催される東京大学から、神田にあるオフィスビルのようなところに変更になりました。

私は検定などを受験する時は、通常受付時間よりも1時間ほど早めに行って、カフェなどで時間を潰しながら復習をして過ごすのですが、カフェに入ってみると、同日に同じ場所で開始される国旗検定を受験するらしい子供たちがたくさんはしゃいでいました(笑)

(この協会の検定は、未就学児は保護者1名同伴で受験することができ、小学生も試験時間までは保護者と一緒に試験会場までいくことが許されています。小学生の保護者は、試験時間中は別室の控室で過ごすことができます。)

お値段安めなチェーンのカフェだったからかもしれないので、試験直前まで落ち着いて詰め込みたい人なんかは、ちょっとお値段帯の高いカフェを選んだ方がいいかもしれません。


試験会場では、コロナの対応で(?)、受験票などを見せることなくスルーで入ることができました。本来は受付で、メールで送られてきた受験票を、スマホの画面か、プリントしたもので、見せることになっています。

試験教室には、自分の受験番号が割り当てられているテーブルにいくと、自分の名前の書かれたプリントと試験問題が、大きめのジップロックのような袋に入って置かれていました。

また、試験官曰く、コロナ対策のため、通常は「解答終了者は、試験開始から20分経過後に自由に退室できる」ところを、「解答修了者はいつでもすぐ退室して良い」と案内されました。正直、開始5分ほどで終わってしまったのでありがたかったです(笑) 1限のテストが終了し退室した後は、子供たちを待つ保護者様たちと一緒に控室で時間を潰すことができました。


まとめ

5級も4級も、内容としては比較的簡単でした。

しかし、知識をつける上でとても重要な基礎的な内容が詰め込まれていることに間違いはありません。

指定のテキストもよくできているものですし、いろいろな方に関心を持って欲しい検定だと思います。


次回の記事では、今回出題された問題について、詳細に書いていこうと思います。


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