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ありがとう勝木書店本店

今日で駅前の勝木書店本店が閉店。駅前再開発による為。今後跡地に建つビルへ、テナントとして入るか否かは未定。是非戻ってきて欲しい。

最終日の記念に本購入を決める。なるべく思い出に残るように、普段は買う事のない一冊を求めて。2〜3階をウロウロ。何とか図鑑みたいな感じで面白い本を探す。
「世界の空港辞典」は、かなり心惹かれる。税込で¥9,900。やや尻込み。面白そうだが、海外旅行へ行く予定もなく、冷静になると「本当に面白いか?」となる。
「世界シネマ大辞典」最近映画製作に興味を持った事もあり、これで決まりかな?と思う。しかし、自分的に当たり前すぎ。それはそれで面白くない。映画好きには真っ当な選択。
他に動植物の図鑑は選り取り見取り。しかし、如何にも学術書的な本か、ビジュアル系というか眺めるだけの本ばかり。
「犯罪学大図鑑」という変な図鑑も。面白そうだが、これは変過ぎ。
図鑑や辞典は、色々あるものだ。ちょっと驚き。
結局買ったのは図鑑でも辞典でもなく

伝説の映画美術監督たち
種田陽平

ハードカバーでカラー写真がふんだんに使われている。立派な本だ。

今、映画のセットがCGに取って代わられている。こんな簡単なセットなら、作った方が安上がりでは?と思うものまでCG。ブルースクリーンの前で演技をする俳優を見ていると寂しいばかり。
そんな思いが蘇り購入を決めた。

結局二時間以上かかった。色々本を眺めるのは楽しかった。昔はよく何時間も本屋を彷徨く事があった。この勝木書店でも、随分品定めに時間を使ったものだ。しかしこれも今日が最後。

この日はいつもよりお客の数が多い。会計時に書店員と会話を交わす人も多い。自分もお会計後に一言「ありがとう」を残して。

書店は単なる商業施設ではなくて、文化だと思う。20年前に福井へ帰ってきた際、品川書店がなくなっていたのはショックだった。名店だった。
重ねて書くが、勝木書店本店、是非戻ってきて欲しい。

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