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Brisset x バロック音楽企画について

Jean-Pierre Brissetとチェンバロを中心にしたバロック音楽を無理やり結びつけて、コンセルバトワールの発表会よりは少し「舞台」としてととのえたものをつくろう!という私の企画です。
この企画は、私がフランスの音楽の国家教免(DE)をとるための、教育課程での評価対象になります。

これはPAVP(Projet artistique à vocation pedagogique)という呼称で、「人に見せる舞台としてある程度かたちが整っているが教育的側面もある」という、つまり発表会よりは少し大きい、よその人にも見せられるようにしたような感じのものです。

私の企画では、チェンバロ科の生徒を中心に他の楽器もふくめた室内楽なども取り入れる感じになりますが、「音楽だけでなく分野横断的であることが評価される」とのことですので、今回、「人間の祖先は蛙だ! 人間は蛙から進化した!それを言語学的に証明します!」といって証明したジャン=ピエール・ブリッセ(Jean-Pierre Brisset 1837-1919)の紹介をかねて、「蛙」つながりで、バロック音楽とブリッセを交錯させ、かつ、できれば(子供をキャッキャ言わせるのが苦手な私ですが)子供たちをキャッキャ言わせる、という企画を構想しています。

この企画に物品を寄付してくださるかた:
以下のアマゾンリストから購入なさるときにメッセージで協力者として掲載させていただくときのお名前を教えて下さい(ネット名、本名、企業名いずれも可です)
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まだどのコンセルバトワールでやるか決まっていないので、決まり次第、シナリオをその場での現状にあわせていろいろ変更することになりますが、全体は、ストーリー展開を観客に理解してもらうにはサイレント映画(実際に演奏されている音楽つきの)のように映像を援用する)スタイルをとることを考えています。演奏する曲目は主には、バロック音楽に多い動物や鳥などを主題にしたものですが、即興の要素もほしいということでしたので、蛙や鳥の声などに、子どもたちの楽器や物をつかった即興もとりいれます。

大筋は以下です。

オリュンポスの神々に見にくい容姿をからかわれていじめられた蛙の女王プラテーの死の知らせは、カエル界をかけめぐり、カエルたちは大変怒って奮起し、アンチルッキズム、アンチいじめの大規模デモを起こしてジュピターの寝室までなだれ込むにいたった(ヘンデルのアリア。エジプト記で蛙大発生する場面)。

オリュンポスの神々はカエル退治のため鳥に助けを呼ぶことにした(ダカン、クープランなど作曲家多し)。鳥たちは集まるには集まったが、恋の歌をうたっていたり、おしゃべりばかりしていたりで、全く役に立たない。

困った神々は今度は昆虫たちに呼びかける。(フランソワ・クープランの小蝿や蝶などのチェンバロ曲)
が、雌鶏(ラモーのチェンバロ曲La Poule)とカエル(かえるのぬいぐるみを子供がチェンバロの弦のうえに置き、音をとめてしまう)が全部昆虫を食べてしまう。

神々は手当り次第、うなぎ、猫などに招集をかけるが、猫は逃走(スカルラッティK30の猫のフーガ)、うなぎ(F. Couperin チェンバロ曲Anguille)は日本人とリヨン人が食べてしまう(スクリーンで蒲焼きなどのレシピ紹介)。

そこにジャン・ピエールブリッセが、バロック・オペラの最後に出てくる機械仕掛けの神のように、突如現れ、仲裁に入る。自分の人間は蛙から進化した説を述べたあげく、「人間は蛙から進化したのであるから、人間に免じて蛙をゆるしてくれ」。蛙たちも十分に暴れたので、「もういいよ」と、みんな抱き合って許し合い、Cycle 3のチェンバロの生徒がフランソワ・クープランの「両生類l'Amphibie」を弾くなか、みんな(ブリッセが水泳監督員で泳ぎ方の本だしたり、浮き輪の特許とったりしてたのにちなんで)平泳ぎのポーズをしながら感動の幕を閉じる。
(まだ編集中のシナリオ仏語)https://docs.google.com/document/d/1HMvvn92QYl_995AJ1i20LmgcLWVPl1DLBZgf2W3ajSU/edit


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