新潟県の和尚が退治した猫の妖怪・火車
火車(かしゃ)とは、葬式などで人の死体を奪って去る妖怪である。
遺体を棺に入れて運ぶ野辺送りをしている際に、突然それまでの天気が嘘のように真っ黒な雲が立ち込めて、嵐となり、雷雨や突風が吹き荒れる。
しばらくすると、嵐は止むが、棺桶の中に入っていた遺体がいつの間にかなくなっていた。
これが妖怪・火車の仕業である。
奪われる死体の多くは、生前に悪事を犯した者の亡骸である。
そのため、火車が出たら、死者が悪人であることが世間に分かってしまうので、「火車が出たのは家の恥や秘密」と