ラビリンスぐるぐる(生存報告)
義兄の葬儀は受付を頼まれ、忙しかった。
今日は母の面会も行けなかった。
一応元気だった我が家の大黒柱の母が突然倒れて救急搬送され、看護付き有料老人ホームへ入って一年と二か月が経過した。昨年の今頃は色々と大変だった。
またその季節がやって来た。そう言えば昨年どこかにアレを買っておいた筈だけど、どこへしまったっだろうか。とか未だに昨年のレトルト食品とかインスタント食品が残っているし、どこから手を付けていいのやらというか母は「死んだ訳じゃないから」手が付けられないと言うか。
日々の生活もある。
何せ「死んだ訳じゃないから」片付ける事手を付ける事も出来ない。
あれ、買ったはずだけど、どこへしまったかな?なんて事を主婦も繰り返しているのだろう。で、また買ってモノがいつの間にか増えて行く。
季節はどんどん無慈悲に移って行くけど、未だに迷宮(ラビリンス)を彷徨っているような気分だ。主婦の気持ちは、どんどん解る。