ECFA Award 2023 表彰式
2024年5月30日、第61回定時総会の際に「ECFA Award2023」の表彰式を開催しました。会長より、ひとりひとりに賞状と目録を贈呈しました。総会後に開催された懇親パーティでも受賞者の報告を行いました。
受賞者
※敬称略、肩書等は応募時点のもの
功労賞（個人）
「FIDIC関連セミナーなど人材育成への貢献」
FIDIC管理者育成分科会副分科会長
岡本 隆
岡本氏は旧AJCE時代を含め長年にわたり契約管理者育成分科会において活動し、そのうち2018年～2023年の5年間は副分科会長を務めた。本分科会は海外インフラプロジェクトにおいて建設コンサルタント企業で契約管理の実務を担当できる人材の育成を目的として発足したが、海外インフラプロジェクトで重要な契約管理者の育成については業界全体としてなかなか進んでいなかった。そのため、ECFAナショナルリストのアジュディケーター（紛争裁定人）の一人でもある岡本氏のリーダーシップの下「契約管理」について、その経験豊富な知識を次世代に引き継ぐためトレーニングセミナー、契約管理者育成セミナー等、初心者から実務者までレベル別に受講できる様々な研修・セミナーの企画をはじめ講師も担ってきた。また、今年は新たに「FIDICコントラクトガイド勉強会」を開催し、全12回で全頁を皆で読み解く研修も実施した。岡本氏が長年の分科会活動を支え、また継続的に実施していることは業界としての人材育成、能力向上に大いに貢献・寄与している
功績賞（グループ）
「非会員を含めたJICA案件受注者の精算手続きの効率化に寄与」
精算証憑電子化サブタスクチーム
JICAは経費精算システム導入を既定事項としてシステム開発業者と契約を締結した。しかしながら同システムにはECFAが要望した受注者作成データの同システムへの取込み機能が含まれておらず、そのままの導入はかえって受注者の作業量増大が懸念されたことを踏まえ、懸念事項の改善をすべく双方で粘り強く意見交換を行い導入の見直しを要望した。更にサブタスクチームも共同参加した一般業務費の精算簡素化や、ランプサム契約導入を含む制度改善によるシステムを取り巻く環境の変化が生じ、JICAとしてもシステムを大幅改修しても省力化にならないと認識し、業者と契約締結していたにも関わらずシステム導入を見送った。このことはECFA会員のみならず非会員のJICA案件受注者にも裨益する成果である。
協力企業：アイ・シー・ネット（株）、（株）アルメック、応用地質（株）、（株）オリエンタルコンサルタンツグローバル、（株）建設技研インターナショナル、（株）コーエイリサーチ＆コンサルティングコンサルティング、国際航業（株）、日本工営（株）、（株）パデコ 、（株）ＰＳＤ、八千代エンジニヤリング（株）
奨励賞
「FIDIC/FIDIC Asia Pacific活動を通じた内外のネットワーク形成、
若手の活動の活性化に貢献」
八千代エンジニヤリング株式会社
海外事業部・プロジェクトマネージャー
山川 正雄
山川氏は、2016年から2022年までECFA若手分科会の委員として活動し2018年から2021年は副委員長を務めた。同氏は国内だけでなく2019年からFIDIC Future Leaders及びFIDIC Asia Pacific Future Leadersの委員として各国のコンサルタントとのネットワーク形成、我が国若手の活動の活性化に尽力するなど、日本（ECFA）のプレゼンス向上に多大な貢献をした。また、FIDIC Asia Pacific Future Leadersにおいては2021年から2022年にVice Chairを務め、その功績が認められ2023年FIDIC Asia Pacific年次大会においてEmerging Future Leaders Awardを受賞した。
受賞者の皆さま、おめでとうございます
ECFAアワードについて
【目 的】本アワードは、協会活動の更なる活発化に向け、協会の知名度・開発コンサルタントの地位向上、開発コンサルティング業界の発展に顕著な貢献のあった個人・グループを表彰するものである。
【賞の内訳】 功労賞、功績賞、奨励賞の3賞とする。各賞の要件は以下のとおり。
功労賞：長年会員として在籍（旧AJCE会員含む）し、協会活動において協会の発展に顕著な貢献のあった個人
功績賞：直近の協会活動で著しい成果をあげ、協会の発展に顕著な貢献のあった個人又はグループ
奨励賞：若手を対象とし、協会活動に深く関与し協会の知名度・社会的地位向上等に顕著な貢献のあった個人
【参考】
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