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Shopify構築日記 #098 ロジって意外と分かっていない問題
いつもお読みいただき有難うございます。いよいよ100回まで少しとなりました。今回は、先日友人・知人・exパートナーだった〇〇さんから連絡をもらって、ヒヤリングというかカジュアルな相談を受けました。
マーケティングの知識は私のはるかに上なんですが、EC自体に携わったことがなくよく分からないということでした。
一通り内容を聞いて、どこに課題がある?どこから手を付ける?と言われて初めにやることは、取り扱いアイテムの出荷と場所と管理方法の決定と答えました。
ECやるぞ!といった際にどうしてもサイト構築ばかりに目が行きがちですが、自社の取り扱い商品を購入者にお届けできなければ元も子もありません。構築日記の#000や#002でも話しているように、ECでやりたいことをするにあたって、フロー図を作成することをお勧めします。
![](https://assets.st-note.com/img/1650674202390-2aShlzk2bD.jpg?width=1200)
私の場合は自社倉庫があるので、自社倉庫から出荷できるスキームを作れば商品を出荷することが出来ますが、自社倉庫がないとなると、OMS=受注管理システムを使いながら3PL=3rd Party Logistics との連携が必要となります。
イメージとしては荷物を客様が受け取ったところから逆回しして巻き戻しながら見ていくと理解が出来るのではないかと思います。
受け取る
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宅配便
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倉庫で引き渡し
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パッキング
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商品と伝票の突合
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商品ピッキングと伝票排出
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出荷指示書
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注文取り込み
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WMSへデータおくる
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OMSで注文データを抜き取る
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OMSにて注文の不備チェック
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OMSに各モールから注文連携
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各ECサイトにて購入者様が注文
事業者によって、自動化出来ているところや工程が必要ないところや作業が追加になっているところがあると思いもいますが、大まかなところは上記で網羅していると思います。ただ、一番最後に会計処理として基幹システムにデータを流し込むなどの作業は別途発生しますがここでは割愛します。
このように書き出すことによって、どこを自動化することができのか?作業効率上げるにはどうすればよいのか?というところから、パッケージのサイズは?出荷するにあたり、パッキンサイズを何種類用意する?緩衝材をどうする?デザインは?ギフト対応は?納品書を入れる封筒どうする?などなど決めることが沢山あります。
フロント側=ECサイト構築よりもスムースに作業が行えて出荷できるスキームを作ることも重要と考えます。自社倉庫ならなおさら、仕組みや作業工程を理解したうえでどのように組むのが良いのか?どのサービスを使うのが良いのか?を必ず物流担当者を一緒に巻き込んでECの効率だけではなく物流の改善に努めるようにすることが大事です。
私のスキームであれば、オーダーの受渡は2回/日だったので、取り込んで初めて物流センターで作業量が分かるという内容でした。特に、土曜日がスーパーセール初日とか新聞広告の掲載日だと、そのまま日曜日と月曜日の昼までオーダーを抱えることになり、センターがオーバーフローすることがあります。
これを、仕組みの入れ替えでWMSをミドルとして入れることで、リアルタイムに注文が取りこまれて、作業日の朝にはどのくらいの時間と人員が必要なのか?がセンター側で分かる。これだけでもセンターにとっては効率アップするので喜ばれました。
販売だけでなく業務においても近江商人的な考えは必要だと思いました。
最近では、いろいろなサービスが提供されております。
OMS
WMS
3PL
組み合わせは自由です。どれが正解というのは事業者の取り扱う商材によって変わると思います。場合によってはアマゾンFBAに入れたほうが良いし大手でいえばスクロール360などにお願いするもの良いと思います。
ここで上げたところはほんのごく一部です。初めからベストプラクティスというのは出せません。ベストではなくベターから始めることをお勧めします。
あるあるなんですが、どうしてもゼロリスクを求めがちですが、これやり始めると本当に前に進みません。70%くらいの完成度でもスタートは十分で、お客様に迷惑が掛からないのであればOKくらいの気持ちでまずはやってみましょう。
RPA=ロボティクス・プロセス・オートメーション=作業の自動化ツールを開発導入することで、作業を圧縮することが出来ます。最近知ったサービスがTePs。ノーコードで日々のちょっとしたデータ取りや楽天のイベント時間に合わせて、タイトルを変更したり戻したりできます。
ECを取り巻く環境は目まぐるしく変わってきています。Shopifyの構築だけではなく、注文からお届けまでトータルで提案できるパートナーさんがさらに強く生き残っていくのではないかと感じました。
幸いにして、私は構築から自社物流の仕組みや基幹システムの仕組みを理解し自社における最適解を導くことが出来ましたが、やれたか?と言われると出来ていない部分もあります。
タイミングやコストの問題もあるので簡単に進まないのが企業ですw
けっこうここ抜け落ちるところでもあるので、事業者さん・パートナーさんともに意識していただければと思います。
私も特別詳しいわけではありませんが、ご相談に乗ることは出来ると思います。
廻らない鮨を食べたいなぁ😅