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shopify 構築日記 #081 意外と落とし穴となる物流と基幹システム

 先日、友人から相談を受けた際に思ったのが、フロント側や運用については申し分がないのですが、最後のところでもある受注管理・倉庫管理がどうしても整理がつかないとのこと。
 少し話をして絡み合った糸をなんとなく解くことが出来たことは嬉しい。という事で、フロント側には注力しているのに意外とバックオフィス的な物流や基幹システムを理解せずに進んでいるのではないか?と思いました。

 名誉のために言っておきますが、相談を受けた案件は見た瞬間『うわっ!』って言ってしまうほどの複雑なものでした。もちろん1サイトのみなら全く問題はありませんし、自身でサイトを作れるだけのスキルは持ち合わせています。複数で複雑に絡むところではなかなか物流関連に携わったことがないと難しい問題。

 私自身もそんなに深く携わったわけではないけれど、それなりに自社のケースに合わせて調べました。

組み合わせは自由

基幹システムに連携しなければほぼ既存のサービスの組み合わで事足ります。それぞれ何を重視するかによって各種サービスを選択すればよいと思います。
 一括してまるっと請け負ってくれるサービスもあるのでリソースを相談すればよいでしょう。先日施設の見学をさせて頂きましたスクロール360などが良い例ですね。

意外とみなさん、商品を出荷するにあたってどうすればよいか困っている人が多いのでは?と思ったりもします。モノを出すためにどのような座組が必要なのか?何と組むのが良いのか?物流はどこに頼む?運送会社はどこ?などなどサイト作ってもバックオフィスがグタグタだと施策や広告など集客に時間がさけなくなります。

 ここでの最大の問題はこの基幹システム(私の環境下での話)。これこそがレガシー企業を苦しめる最大の遺産であり元凶であると思います。
 ここにつなぎこみをしないといけない、1980~1990年ごろにフルスクラッチで作られたオンプレが今になっては仇となります。それぞれを企業の業務に最適化するためにカスタマイズ。またこれを変更すると社内からブーイングが出るので情シスは板挟みに。。。

 shopifyと繋げられるOMSやWMSが沢山リリースされてきています。ECサイトの立ち上げに関しては、shopifyありきではなく何をどのようにすれば、社内の負荷が一番少なくなるか?というところまで視野を広げてみるのも良いと思います。

 以前のエントリーでも書きましたが、私の場合ネックは基幹システムでした。これがあるがゆえに自由に設計できない。しかしながらこの不自由な環境だったからこそこのshopifyでアウトレットサイトを構築することが出来たともいえるのは複雑。

 今回、shopifyの構築を進めていくうえで強く感じたのは、出来るだけカスタマイズをしない。そして運用を仕組み合わせて変えていく柔軟性が必要である。
 ダーウィンの進化論じゃありませんが、ECの進化に対して柔軟に速く追従できる企業が生き残ると思います。そういう意味では日々の変化を感じ取るアンテナは多いほうが良いし、その道のプロフェッショナルとのパイプを持っておくのも今後ますます重要ではないかと思います。


廻らない鮨を食べたいなぁ😅