【用語】配慮範囲とは?認知的焦点化理論「損して得取れ」利己的~利他的思考 人間の器、トップの器量、リーダーの資質、人間性 経営者としての才覚「運を呼び込む習慣」

『配慮範囲の面積が広い利他的な人ほど得をし、面積が狭い利己的な人ほど損をする』

自分の損得ばかりを考えて行動する利己主義者は、正直者を出し抜いて一時的には得をしますが、長い目で見れば必ず損をする運命にある

その人がどの範囲にまで関心・興味を抱くかによって、その「配慮範囲」の広さが変わり、それが「利己的~利他的思考」の何れになるのかを意味

「自分→家族・恋人→友人→知人→他人」
「自分→自社→取引のある顧客→潜在顧客→社会」
「自分→自分の所属する課→気の合う同僚→顔を知らない社員→…」

極端に利己的で目先の損得にしか関心がない人は、配慮範囲の面積が小さい(例・犯罪者)

人は家族→友人→知人→他人という順に、心理的な距離が遠くなる社会関係を持っている。一方、人は物事に対処する際に、「現在のこと」「2~3日先」「自分の将来」「社会の将来」など、思いを及ぼす時間に幅がある。この「関係軸」と「時間軸」が現在の自分(両軸の原点)より離れれば離れるほど、配慮範囲が大きくなる。
 極端に利己的で目先の損得にしか関心がない人は、配慮範囲の面積が小さい(例・犯罪者)。逆に、赤の他人や遠い将来のことまで思いを馳せることができる人は、面積が大きくなる(例・幕末の志士)。

認知的焦点化理論

1)互恵不能原理
(2)暴露原理
(3)集団淘汰原理

自分の損得ばかりに焦点が合っている利己主義者は、「お互いさま」で成り立っている人間社会で、最終的には「嫌なヤツ」として人々から村八分にされます。そのため、よいパートナーに恵まれて力が倍加したり、窮地を支援者の助けで脱したりという幸運にも恵まれづらく、「互恵」が「不能」になるので、結局は正直者より損をします。

利己主義者のグループは目先の利益にとらわれて継続的に協力関係を築くことができない。  結局、どこへいっても利他主義者の輪に加われないので、不運のスパイラルから抜け出すことができない

アメリカの西部開拓史、ならず者が甘い汁を吸い続けた町は最後は吸うべき汁も底をつき、遂には町自体がゴーストタウン化

成果主義が効果を上げても、全社的に利己的体質が過剰になれば、やがては会社自体が崩壊に向かう

自分の利益になるかぎりは協力関係を築くものの、利益に反すると思えばあっさり裏切る

短期局所的な最適解ばかりを求めて無駄をカットしすぎた人間関係や会社は、環境変化に弱く暗転しやすい。

「配慮範囲の面積が広い利他的な人ほど得をし、面積が狭い 利己的な人ほど損をする」


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