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Beyond that world #2 しずむ宝石


あるひ ねこは ごしゅじんから こんな おはなしを ききました。
「むかしは よく やまに のぼったんだ。てっぺんに たどりつくと そこには おおきな ほうせきが かがやいていたんだ」

ねこは ほうせきは みたことがありましたが なぜ やまの てっぺんに ほうせきが あるのかが わかりませんでした。

「ああ、ごしゅじんが いってたのは あの ゆうひの ことだったんだ」

 とおくの やまに きえていく わずかな じかんにしか みられない おおきな ほうせきは くもの かげを ものともせず ひかり かがやいて いたそうです。

沈む夕日が宝石のように輝くのは、ほんのわずかな瞬間です。
雲の影すら突き抜ける赤く燃える夕日に、ねこはただ立ち尽くし眺めるだけでした。

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