〇高山広・311鎮魂歌『さくらばあちゃんのいる街』いよいよ明日(3月11日)14時46分から配信
〇高山広・311鎮魂歌『さくらばあちゃんのいる街』いよいよ明日14時46分から配信
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(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
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〇高山広・311鎮魂歌『さくらばあちゃんのいる街』
【Takayama Hiroshi’s “The Town Grand-ma Sakura Lives】
鎮魂歌。
唯一無二一人芝居・アクター・ディレクトライター、高山広の311への追悼入魂作『さくらばあちゃんのいる街』が昨年(2020年)に続いて3月 11日、今回は配信のみで行われる。
配信サイトはこちら→
チケット(1000円+220円手数料=1220円)、このほか、投げ銭も500円単位でできます。
https://streaming.zaiko.io/buy/1pEK:bQ2:4a83b
ライヴ後も3月14日までアーカイヴ視聴可能。ザイコ・アーカイヴ会員になると延長でアーカイヴ視聴可。月額600円。
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これは震災ヴォランティアもやっていた高山さんがそのスタッフたちから頼まれて作った作品。2013年3月に大津波にすべて押し流されちょっとした高台にかろうじて残った南三陸町志津川の神社の照明も音響もマイクもなにもない社務所で行われた。効果音などをいれたカセットをラジカセで流しながらパフォーマンスをした。
今回のヴァージョンはかなり完成度のあがった作品になっているという。
物語は、架空の街に住む8人兄弟のカラスの末っ子、黒木と樹齢もけっこういく桜の木、さくらばあちゃんとの交流を描く。
主人公黒木はみんなからいじめられ、自分の居場所がないカラス。母親からも望まれていなかったこどもだということがわかり、絶望する。そんなとき、ふと羽を休めた桜の木に「あなたはやさしい心の持ち主だ」と言われ、我に返る。以後、交流が続き、自信を得た黒木は大都会にでていく。大都会で成功した黒木は、あるとき思い立って故郷に帰る。しかし、故郷に帰って黒木が見たものは見るも無残なふるさとの姿だった。あのさくらばあちゃんはどうなったのか。
基本的なストーリーは同じだが、劇場で演じると照明などがあり間を取れ、効果音や音楽なども増えているので60分超の作品になっている。
劇中使われる音楽は、沖縄出身の普天間かおりさんの「あなた」「千年桜」「スマイル・アゲイン」という曲。普天間さんは、現在関東在住のDJもする方で、DJ中に被災した方だそうだ。
初期には使われていなかったが、あるとき、この曲を聴いて「さくらばあちゃん」にどんぴしゃだったので使わせていただくことになったという。
高山さんによれば、「その志津川は最初に行ったときは本当に何もなく、そして津波で多くの人が亡くなった場所。そこで亡くなった人のために、演劇をplay演じるのではなく、pray 祈るつもりでやっている。だから観客が一人もいなくてもやり続ける」と語る。
まさに311への高山広なりの鎮魂歌だ。
高山さんによれば、「これは一人も人間がでてこない物語なんです。多くの人が、大震災から10年目のことを『節目』といいますが、ネットで誰かが言ってたんですが、『つなぎ目』という言葉がとても心に響いたので、僕もそれを使いたいと思います」という。
高山一人芝居は、物になり、状況になり、生き物になり、人物にもなる。実に多彩な映像を見せる。そして、それは見る人によって見える物がさまざまだ。それは、音楽における「スペース」(間)と同じだ。高山広芝居にはその「スペース」があるゆえに、情景や景色が見る物のイマジネーションの力とともに、見事に浮かび上がるのだ。そしてそれは見る側にもある種の能力、アンテナ、才能を必要とする。ここは音楽と同じだ。
ちなみに僕はさくらばあちゃんの桜の花びらがおちるところや、黒木が地面にひれ伏し救い上げる砂なども見えた。風の効果音もよかったなあ。
今回見られなかったは来年ぜひ。来年は、もっと観客のいるところでできるといいなあと思う。
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「イマジネーションを使わなければならない」~グラディス・ナイト&ザ・ピップス
Gladys Knight & the Pips - I've Got To Use My Imagination 1973 (Remastered audio)
https://www.youtube.com/watch?v=jLKSZ0ehHNA
■過去関連記事
2020年の「さくらばあちゃんのいる街」
高山広・311鎮魂歌『さくらばあちゃんのいる街』
2020年03月12日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12581350899.html
2019年の「さくらばあちゃんのいる街」
高山広311劇励公演~その年恒例「キャリア・プレイ」
2019年03月14日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12446484550.html
2013年に見た「さくらばあちゃんのいる街」
高山広~おキモチ作戦「劇励」~さくらばあちゃんのいる街
2013年08月29日(木)
https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11599891440.html
ENT>PLAY>Takayama, Hiroshi>The Town Grand-ma Sakura Lives
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