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◎大発表:デイヴィッド・リッツ:ダニー・ハサウェイ伝記本レイラと執筆へ~~次回『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介


 
◎大発表:デイヴィッド・リッツ:ダニー・ハサウェイ伝記本レイラと執筆へ~~次回『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介
 
【David Ritz Upcoming Project: To Write Donny Hathaway Authorized Biography / Auto-Biography : Interview On AOR/ Soul To Soul Coming Thursday】
 
 
(本文は定価設定されていますが最後まで無料で読めます。約4500字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ9分から5分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと15分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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◎大発表:デイヴィッド・リッツ:ダニー・ハサウェイ伝記本レイラと執筆へ~~次回『ソウル・トゥ・ソウル』でグラミー賞受賞・伝記作家インタヴュー紹介
 
【David Ritz Upcoming Project: To Write Donny Hathaway Authorized Biography / Auto-Biography : Interview On AOR/ Soul To Soul Coming Thursday】
 
来日。
 
アメリカのブラック・ミュージック、ソウル・アーティストを中心にした伝記を書く作家、デイヴィッド・リッツがソウル・レジェンド、故ダニー・ハサウェイの伝記・自伝本を娘のやはりグラミー受賞アーティスト、レイラ・ハサウェイとともに書くプロジェクトを進めていることがわかった。ダニーの書籍はまとまった資料や伝記本がなく、リッツ/レイラのものが完成すれば、まちがいなくダニー研究の定本となりそうだ。
 
リッツが2022年12月、プライヴェートで来日。筆者を含めインタヴューの時間を取ってもらい、何人かに会っていただき、その中で明らかにされた。そのうちの一部の模様を来たる2023年1月12日(木)放送の『AOR/ソウル・トゥ・ソウル』(JFN各局、20時~20時55分)でオンエアする。翌1月13日はダニーの命日だ。44年前の1979年に33歳の若さで亡くなった。
 
今回の来日は急遽決まったもので、デイヴィッドが孫3人を連れ、日本を楽しむという完全プライヴェートの旅。11月に連絡をもらい、いろいろと案内した。デイヴィッドの来日は、1990年頃プライヴェートで初来日、その後、ジャネット・ジャクソン・プロモーション時に、シンバッドのライヴ(米軍基地内)時の3回以来4回目。プライヴェートとはいえ、ブラック・ミュージック好きにとっては、いろいろ話を聞かずにはいられない超VIPで、忙しいスケジュールの中で、松尾潔さん、デイヴィッド作品のジェリー・ウェクスラー本とアリーサ・フランクリン本(2冊目の方)を翻訳した新井崇嗣(あらいたかつぐ)さん、マーヴィン・ゲイの人生に大変興味をお持ちの東京新聞の望月衣塑子(いそこ)さんに会っていただいた。このほか幾人かに声をかけたが、スケジュールの都合があわず、残念ながら次回以降ということになった。
 
東京に来日、その後京都で数日過ごした後、また東京に戻り、帰国。
 
雑談を含め、かなり膨大な量の話をきいたので、近々まとめたいと思う。
 
著作自体はすでに英語ででていたり、日本語訳がでているものもあるが、本に出ていない取材こぼれ話などがじつにおもしろい。
 
彼関連のものでいえば、レイ・チャールズの映画『レイ』も、アリーサの『リスペクト』も、彼の伝記をベース資料にしている。
 
そして、今度マーヴィン・ゲイの伝記映画の製作にゴーサインが出たが、このプロデューサーの一人、ドクター・ドレ、監督となるアレン・ヒューズらとも一度食事をして、デイヴィッドは未発表音源なども持っていき、大変盛り上がった夜を過ごしたという。だが、その後、彼らが別のヒップホップ・アーティストの映画をてがけることになり、マーヴィン映画は一度棚上げになっているそうだ。
 
今回のマーヴィン・ゲイ映画のすごいところは、ドクター・ドレがモータウン楽曲の映画での使用権をおそらく膨大な金額を払って獲得したことだという。デイヴィッドの想像ではおそらくマーヴィンの原盤権を持つモータウン、さらにはマーヴィン・ゲイ・エステートがかなり高い金額を提示しており、他の企画者たちが二の足を踏んでいて、なかなか映画化が実現していない、とみられていた。たとえば、「ホワッツ・ゴーイング・オン」や「レッツ・ゲット・イット・オン」、タミー・テレルとのデュエット、あるいは、「悲しい噂」などのヒットを使わずに、マーヴィンの物語を描くことはかなり不可能に近い。
 
■デイヴィッド・リッツがダニー・ハサウェイの伝記・自伝プロジェクト
 
僕はデイヴィッドがてがけたマーヴィン・ゲイの伝記『ディヴァイデッド・ソウル』とレイ・チャールズの自伝『ブラザー・レイ』を日本語に訳して出版したが、現在進行中のプロジェクトに度肝をぬかれた。
 
それがデイヴィッドがレイラ・ハサウェイと共同でてがけている故ダニー・ハサウェイの公式の伝記執筆という話だ。これは世界的にも大きなニューズだ。
 
すでにレイラとは何回か会って話し、インタヴューをしており、さらに、関係者などに徹底した取材をする予定だという。
 
デイヴィッドもダニーのまとまった伝記本がないことを不思議に思っているという。おそらく、あれだけブラック・ミュージック界でリスペクトもされているのに、十分な文献・資料がないのは、ダニーの1970年代の活動があまり表にでずに、メディアも注目しなかったからではないか、と見ている。
 
当初は、エステート(遺産管理団体)から公式のダニー・ハサウェイ伝記本を書かないかと誘われたが、レイラに会って話をしてみたところ、レイラの口から、ダニーについて語ってもらうという半伝記・半自伝の形式を考えているという。もちろん、ダニーの兄弟姉妹、レイラ以外のケニヤ、ダニーの妻(レイラの母=ユーレイラ)にもインタヴューする。
 
デイヴィッドは自身が書く伝記より、レイラが語るダニーのストーリーのほうが、より多くの人に読んでもらえるだろう、と見ている。
 
おそらく、すべてが順調に進めば2023年いっぱいで取材を終え、2024年以内には晴れて出版されるのではないだろうか。ダニーに関しては、本当に資料が少ないので、このデイヴィッドの本はダニー研究の定本になりそうだ。


 

左・吉岡正晴、右・デイヴィッド・リッツ


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このほか、今年も近々でる作品に、ソウル・シンガー、ケム(Kem)の自伝“Love Always Wins” (Share My Life: A Journey of Love, Faith and Redemption) (2023/4)、カントリー・シンガー、ウィリー・ネルソンの歌詞についての本『Energy Follows Thought』が控える。これはウィリーと一緒に書いた4冊目の本などがある。
 
また、これは、野球ファン、とりわけ大リーグ・ファンにとっては垂涎の作品になりそうなものが、昨年亡くなったロス・アンジェルス・ドジャースの専属実況アナウンサー、ヴィン・スカーリー(11/29/1927 – 8/2/2022)の伝記本。リッツは音楽も好きだが、野球も大好きで、特にニューヨークに住んでいた頃からニューヨーク・ドジャースのファンだった。ドジャースがロスに移ってからもドジャース・ファンだ。リッツはもともと1981年に『The Man Who Brought the Dodgers Back to Brooklyn』 という野球愛にあふれる本を出しているので、スカーリーの伝記を書くとすると、もっとも適任かもしれない。
 
(リッツの項、続く)
 
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Share My Life: A Journey of Love, Faith and Redemption ハードカバー – 2023/4/4

 
Let Love Rule (English Edition) Kindle版
英語版 Lenny Kravitz (著), David Ritz (著)

 
On Time: A Princely Life in Funk ハードカバー – 2019/10/8
英語版 Morris Day (著), David Ritz

 
Before You Judge Me: The Triumph and Tragedy of Michael Jackson's Last Days ハードカバー – 2016/6/21
英語版 David Ritz (著), Tavis Smiley (著)

 
 
私はリズム&ブルースを創った ―― 〈ソウルのゴッドファーザー〉自伝 単行本 – 2014/5/24
ジェリー・ウェクスラー (著), & 2 その他

 
ジョー・ペリー自伝~エアロスミスと俺の人生~ 単行本 – 2015/5/22
ジョー・ペリー (著), デヴィッド・リッツ (著), 細川 真平 (監修), 森 幸子 (翻訳), 前 むつみ (翻訳), 渡部 潮美 (翻訳), 久保田 祐子 (翻訳), 木戸 敦子 (翻訳)
https://amzn.to/3XmD4fE

 
アレサ・フランクリン リスペクト 単行本 – 2016/1/29
デイヴィッド・リッツ (著), 新井 崇嗣 (翻訳)

 
ドジャース、ブルックリンに還る (角川文庫) 文庫 – 1986/4/1
デイヴィッド リッツ (著), 小菅 正夫 (翻訳)

 
マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs) 単行本 – 2009/5/28
デイヴィッド・リッツ (著), 吉岡正晴 (翻訳)

 
わが心のジョージア―レイ・チャールズ物語 単行本 – 2005/1/1
イ チャールズ (著), デイヴィッド リッツ (著), Ray Charles (原著), David Ritz (原著), 吉岡 正晴 (翻訳)

 
R・ケリー自伝 SOULACOASTER 単行本 – 2013/1/18
R・ケリー (著), デイヴィッド・リッツ (著), 日本語版監修:荘治虫 (監修), 瀬尾惣 (翻訳)

 
魂の宿る街ニューオーリンズから ネヴィル・ブラザース 単行本 – 2003/9/25
デイヴィッド リッツ (著), ネヴィルブラザーズ (著), David Ritz (原著), 石山 淳 (翻訳)

 
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