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〇中目黒のライヴハウス「楽屋」(らくや)が、クラウドファンディングを開始~かつてソウル・サーチン・ダニー・ハサウェイ回も

(本作・本文は約3300字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字換算すると、7分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと11分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらにお時間楽しめます。お楽しみください)

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〇中目黒のライヴハウス「楽屋」(らくや)が、クラウドファンディングを開始。

【Rakuya, Live Venue In Nakameguro Start Cloud Founding】

開始。

中目黒のライヴハウス「楽屋」(らくや)が、コロナ禍による経営危機のためクラウドファンディングを開始した。

2020年5月13日から2週間。目標500万円。詳細はこちら

https://bit.ly/3dKK27l 


締切まで集まった金額がすべて主催者に行く「オール・イン方式」。

支払い方法はクレジットカード払い、コンビニ払い、銀行振込、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払い、ドコモ払い、PayPal、FamiPayなど。

#中目黒 #楽屋

約24時間で100万円超が集まりつつある。

店主・オウナーの増茂さんのメッセージは次の通り。

アー写 楽屋 まっしー

はじめに・ご挨拶

中目黒で25年目を迎える老舗ライブハウス、楽屋(らくや)店主の増茂(まっしー)です。

当楽屋(らくや)は、「いい音楽」「美味しい料理」「いい空間」を、たくさんの人に楽しんでいただきたく、日々精進してまいりました。ブルーノート東京の創立より、サウンドエンジニアとして良い音にこだわり音を作ってきて、多くのアーティストからの絶大な信頼を得ています。また、「王様のブランチ」では、中目黒ナンバー1に輝き、シェフがスタジオに作りに行くほどの、絶品創作アジアン料理を提供。タイカレー、ベトナム麺、ガパオライスなど、現在のブームを先取りし、ライブハウスでこれほどの料理を出しているところはないとの評価をいただいております。ご存知の通り1階のお店で、店内ステージ奥には、目黒区の公園が広がり、通常のライブハウスとは違う、気持ちのいい空間が売りになっています。この度の新型コロナウィルスの被害により、初めて存続の危機を迎えました。全国、全世界のライブハウスのみならず、世界中のアーティストを支援するためにも、私にお力を貸してください。よろしくお願いいたします。

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リターンも1000円から20万円まで各種。

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楽屋。

中目黒商店街の真ん中にある「楽屋(らくや)」。僕も、『ソウル・サーチン』のイヴェントでスティーヴィー・ワンダーを取り上げたのが2004年4月のこと。その次がダニー・ハサウェイを取り上げた2004年9月。もう16年も前になる。マイ・マン、ケイリブ・ジェームスのピアノの弾き語りでやったもの。大変お世話になっているので微力ながら応援したい。

そのときの様子
2004/04/23 (Fri)
Thanks For Joining Us: Soul Searchin' Talking Vol.2
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040423.html

2004/04/24 (Sat)
"Summer Soft" Made Frank McComb Cry A Month Ago
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040424.html

2004/04/25 (Sun)
Soul Searchin’ Talking Saga Continues
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040425.html

Setlist

Part One

SET ONE

Love's In Need Of Love Today
All I Do
Creepin'
Don't You Worry 'Bout A Thing
Signed, Sealed, Delivered I’m Yours

SET TWO

I Can't Imagine Love Without You
Too Shy To Say

I Can't Help It (Michael Jackson)
You Are My Heaven (Roberta & Donny)
Betcha Wouldn't Hurt Me (Quincy Jones)
Untill You Come Back To Me (Aretha Franklin)
It's A Shame (Spinners)
Tell Me Something Good (Rufus)

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Part Two

SET THREE

Lately
Send One Your Love
Secret Life Of Plants
All In Love Is Fair
If It's Magic

SET FOUR

If You Really Love Me
Summer Soft
Ribbon In The Sky
Ordinary Pain
Superwoman

ENCORE

I Wish
Superstition

You Are The Sunshine Of My Life

Performance by Kaleb James (Vocal / Piano)

(2004年4月22日木曜・ソウル・サーチン・トーキング=目黒楽屋[らくや])

そして、2004年9月に行われた『ソウル・サーチン~ダニー・ハサウェイ』。

2004/09/23 (Thu)
Soul Searchin' Talking Vol. 3. : Donny Was Here, Tonight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040923.html

2004/09/24 (Fri)
Soul Searchin' Talking Vol. 3. : Donny Was Here, Tonight
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040924.html

2004/09/25 (Sat)
Why Does Roberta Flack Never Approve Her Duet Songs With Donny Hathaway?
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040925.html
(なぜロバータがダニーとのデュエット曲を封印しているのか、についての考察。下記セットリストのあとに、掲載します)

Setlist
Soul Searchin Talking Vol.3
At Rakuya 2004.9.22 (Wednesday)

show started 7:45
01. A Song For You

02. Flying Easy
03. Someday We'll All Be Free

04. Superwoman
05. Jealous Guy

-- Put Your Hand In Your Hand (Donny Hathaway live video footage from Flip Wilson Show)

--Break--

Second Set

06. Little Ghetto Boy
07. I Love You More Than You'll Ever Know

08. For All We Know
09. The Closer I Get To Know (with Lady Yoko)
10. What's Goin' On

Encore You've Got A Friend

show ended 10.49

Performance by Kaleb James (Vocal / Piano)

(2004年9月22日水曜、ソウル・サーチン・トーキングVOL.3、中目黒楽屋)

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■なぜロバータ・フラックは、ダニーとのデュエット曲を封印するのか

2004/09/25 (Sat)
Why Does Roberta Flack Never Approve Her Duet Songs With Donny Hathaway?

アー写 ダニーハサウェイ & ロバータフラック72年、モノクロ

封印。

『ソウル・サーチン・トーキング』で、ダニー・ハザウェイの未発表曲を含む『アンソロジー(ボックスセット)』の発売が2年以上遅れているという話をした。そして、その理由はそこに収録されるロバータ・フラックとのデュエットに関して、ロバータが発売を許可しないかららしい、という説明を加えた。僕は単純にも、ロバータが許可しないことに、「なんでだ、ずいぶんな人だなあ」などと思ってしまった。このアンソロジーがなかなか発売されないものだから、では別の編成で未発表曲を出そう、ということもあって、今年(2004年)の『ライヴ! ディーズ・ソングス・フォー・ユー』が出た。

さて、なぜロバータがダニーとのデュエットの発売に許可を与えないのか。元々彼女は、自分自身の作品が、ヒットもののオムニバスなどに収録されることを嫌う人だった。最近よくあるベストヒット形式のオムニバスにもほとんどロバータの作品は使われていない。ロバータが自分自身の作品は、自身のアルバムの中でのみ発表されるべきだと考えているからだ。アルバム全体で作品ができているのだから、切り売りはしない、ということだ。これは見識としてリスペクトできる。

だが、ダニーのアンソロジーなら、他のアーティストとの混在もない。極めてシンプルかつ、ファンの要望も強いことは百も承知だろう。「他でもない、ダニーの作品なんだから、いいじゃないか」という気になる。では、なぜ。

『ソウル・サーチン・トーキング』にいらしたOさんが、その点について実にうまい説明をしてくれた。「大阪で2000年くらいだったか、彼女のライヴを見た時に、やはりダニーについてロバータがしゃべっていたことをはっきりと覚えている。英語はわからないので、正確に何て言っていたのかはわからないけれど、ロバータはものすごくダニーのことを愛していたんじゃないかと感じた。そのコメントにはものすごく愛があふれていた。だから、私はそのことを吉岡さんに聞きたかったんです。あの二人はつきあっていたんですか」

「ダニーとロバータがつきあっていたかどうかは、わからないなあ。つきあっていたかもしれないし、ただ単純に音楽的な結びつきだけだったかもしれない」と僕。 「でも、あの二人はエッチしてるんじゃないかしら。そうじゃなきゃ、あれほど愛がほとばしるデュエットにはならないと思う。時々、デュエットでもまったく愛が感じられないものがあるでしょう。(笑) (ダニーとロバータは)仮にしていなくても、する寸前とか。彼らのデュエットには愛が間違いなくあるわ。吉岡さんが2002年にロバータがダニーのことを語った時のことを話したとき、『そうそう』と思った」 確かに二人のデュエットに愛はある。

「だからこそ、彼女はそのデュエットを外に出せないんじゃないかしら。世に出す、人前にさらすというのは、ものすごくパッションとエネルギーがいるでしょう。すごく大事なものは、逆にひけらかせないのよ。だからロバータの気持ちはよくわかる」 

なるほど。1979年1月のダニーの自殺という死はロバータにとってもはかりしれないほどの衝撃を与えたに違いない。それは今でもトラウマになっているかもしれないし、彼女自身がなんらかの後悔の念を持っているかもしれない。まさに彼女とのデュエットアルバムを作っている最中に、ダニーは自殺しているのだ。ロバータが直接彼の死に責任を負う必要はないにせよ、彼女自身は大きな負い目を持っているかもしれない。

となると、彼女があらゆるダニーとのデュエットソングを「封印」したいと思うことも自然なことだ。ひょっとしたら、遺言で自分が死んだら発売してもいい、などとしたためているかもしれない。

「大事なものほど、しまっておきたい」 ロバータの心の奥底にそういう気持ちがあるのだろう。ダニーとのデュエットというのは、ロバータにとって墓場まで自分だけで持っていきたい、極めてプレシャスな一点ものの豪華な宝石なのだ。それほど素晴らしい想い出。だから人前には出せないのだ。

『ソウル・サーチン・トーキング』の冒頭で紹介したロバータのインタヴューで、最後に一言彼女が言う。「ダニーのレガシーが今の若い人たちにも伝えられればいいと思う」 この後、すこし間があって、「私は生きているのにね」とぽつりと言った。やはり、彼女はダニーの死に対して、自分なりの責任というものを痛切に感じているのだ。その心の奥底は決して語られることはないだろうが、だが、この一言でダニーへの思いが世界中の誰よりも強いということに気がつかされた。

ダニー死して25年。四半世紀。だが、ロバータにとってはそれはまるで昨日の衝撃として生々しく心に刻まれているのだ。

Diary Archives by MASAHARU YOSHIOKA

ENT>LIVE VENUE>Rakuya
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