野木亜紀子さんの脚本が好き。

野木さんの脚本が本当に素晴らしくて、今まで関わってる作品を少しずつ観ることにした。

まだ全然観れてないけど、現状の感想記録。

※随時更新予定

※好意的でない感想もあるので注意

<全体の所感>

野木脚本の好きなところ…

たった今起きてる社会問題をタイムリーにドラマにおとして問題提起すること(多くの人が見るエンタメを作るものの責任感と自負が痺れる)

キャラクターの表面の魅力と、その逆の奥底にある強烈な羨望とか悲しみとか生命の輝きみたいなものをちゃんと感じるところ

<個々の作品について>

・逃げるは恥だが役に立つ
好き度★★★
感想・万人受けするし、綺麗に観やすくまとめられてる中でも、作り手の信念・問題提起がちゃんと見えるのがいい。(スパイス程度に)。メインは恋愛ドラマだけど。頭の良い人がちゃんと今のテレビの流行りとかを考えてつくった、優等生って感じの作品。

・アンナチュラル
好き度★★★★★
感想・一番好き。全部好き。安全信頼。

中堂とミコトの背負った「死」への向き合い方、ミコト=未来、中堂=過去という対比がエモ、エモ、エモ…

ミコトの圧倒的光感は、一番主人公(少年漫画的な)だし一番好きかもしれない。

・獣になれない私たち
好き度★★☆
感想・普通主人公にしないような、物語にしにくそうな「今ドキの普通の人」を主人公にして、その試み、心意気、作り手の新しいことやってやろうみたいな信念が好き。ただ、中間だれる。やっぱり物語を進めるのが難しそうに見える。でも、その挑戦が好き。

・MIU404
好き度★★★☆
物語のうまさ、余韻の素晴らしさみたいなものは、いままでの作品よりはあんまり感じない。痺れる演出とか。ただ、それは脚本のせいじゃなくて、演出のせいかもしれない。とにかく1話に対する要素が多くて、これいる?っていう設定や話もあるし、時間いっぱいに要素をつめてるせいで、1つ1つのエピソードの余白、余韻が少ない感じがする。浸透してこない。あと、コメディ演出のため?のバディ間の面白会話?が時々よく分からない。コメディ的な会話劇が苦手なのかな。
ただなんにせよ星野源綾野剛の男2人バディって魅力的だし、でも2人のキャラクターがまだよく分からない。2人がどういう人なのか。っていうのがあまり出てこず、どうしても星野源、綾野剛として見てしまうこと多々ある。(脚本っていうか、役者の解釈で?)
ただ、そんな中でも痺れる瞬間はいっぱいあるし、いい〜!!って思ってしまうところもあるし、男と男の関係的にはぁ…っとなってしまうとこも多いから結果やっぱり好きです。
具体的には…
ジンバさんがパクチーたべてこれ草か?って言うとこ、九重が博多弁喋るとこ、香坂の顛末を聞いて、僕は言えるだろうか…って九重が呟やいたあとのジンバさんとのやりとり、1億円の女の話で空港行きのバスが2手に分かれてくところとか(第四話全体的に好き)…
あと今回の星野源にはのれないところも多いんだけど、急に出てくる変な色気は堪んないです。(第4話で拳銃向けられて死にたそうにしてるとこ、綾野剛と見つめあってる時の表情とか…)
そういうああ、いいっ…ていう小さいきらめきはあるんだけど、全体的に見ての流れがあんまりまだつかめてこないっていうか、そんな感じ。



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