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手づくりウェディングの挑戦

こんにちは。そして、こんにちは。

8月24日に、自身の結婚パーティーを無事に終えた私である。
あらゆる不必要なものが涙やら鼻水やらと一緒に流れていった今、身も心も浄化された神聖な心地だ。

旦那とは、8年同棲をし結婚に至った。

8年も一緒にいりゃぁ、当然いろんなことがある。
すれ違いや、互いに依存してしまっていたこともあった。なかでも、育ちの違いには驚き合い衝突が絶えなかった。

いや、旦那の方は、根気強く私に寄り添う姿勢を見せていたのだ。
だが、私が拒んでいた。
怖かった。同棲をしているのに変な話だが、私は本当の意味で彼(旦那)に心を開いていなかったことになる。

それでも、365日、旦那は私という人間の良い面を、私に語り刷り込んだ。
これを8年間ずっとだ。もう洗脳と言っていいだろう。

いくら疑い深い人間だとしても、毎日やられては降参するしかなくなる。

そしたら、人間はこんな笑顔(写真)を見せるようになるのだ。

これががもし、逆にマイナスな言葉を浴びせられていたとしたら…

考えるだけで恐ろしい。

話が脱線してしまった。

私が、今日、このエッセイで書きたかったこと。
それは、パーティーがどれだけ楽しい時間になったか、というのろけだ。

お姫様気分をもうしばらく味わっていたい。パーティーは、ドレスからはじまり、装飾も自分たちで作ったものであるからして、私の褒めて欲しいが止まらない。

特に、装飾物に関しては、来場した人たちが楽しめるものを作りたかった。

しかし、それは、想像を遥かに超えた地道な作業だった。

お茶の葉が入った円柱の缶の丸い形を利用し、チャコペンでひたすらマルを描き、ひたすら切っていく。出来上がったのは、40個近いドットのモビール。

100均で大量に購入した緩衝材と、アルミホイルとセロハンで作った、
50個近いクラゲ。

これらをすべてS字フックに引っかけて、天井から吊るしブルー系の照明を照らせば、ドットは揺らめき、くらげがゆらゆら浮遊しながらピカピカ光る。海の中のような幻想的な空間が完成した。

そして、あらゆる場所で段ボールを調達し、自宅に持ち帰ったらボコボコに潰して、岩の形に整え、模造紙と和紙をちぎり、水で溶かしたボンドでひたすら接着させていくという手法で、岩を完成させた。
くらげの下に、イソギンチャクが生息した岩がいくつもあるという設定だ。

こんな、どこの家にもあるような素材で作りあげた装飾品は、来場者の目にちゃっちく映らないだろうか。と、作業中盤で心は折れかけたが、友人に照明のプロが存在し、私の創り上げたい空間を見事に再現してくれた。

旦那やセンスありありの友人の手を借り、本番4時間前まで装飾品を制作し続け、なんとか本番を迎えることができた。

こんな調子だ。自分のドレスのことなどすっかり忘れてしまっていた。

本番3時間前。
私と友人と妹に衝撃が走った。ドレスの裾上げをすっかり忘れてしまっていたのだ。布から、オレンジ色のほつれた糸がたくさん飛び出している。

とっさに妹がコンビニへ走り、裁縫道具を買いに行ってくれ縫いだしたのだが、間に合いそうにない。横から、私の友人が、「ライターで炙れ!」と叫び、トイレへ走って行った。

そんな妹と友の姿は、神々しく、装飾したくらげにも負けないくらい、私には眩しく映った。

こうして、私の夏は終了。見事に燃え尽きたのだった。

家族をはじめ、友人や知人など、総勢75名を一人残らず楽しませる!
あとから誰かに話したくなるようなパーティーにする!と、どこかのイベント会社の社訓のようなテーマを掲げ挑み、大成功となった2019・夏の一大イベントだった。


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