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藤井 風 HELP EVER HURT NEVER  OFFICIAL PIANO SCORE 演奏のコツ②「特にない」ピアノ・ソロ

 弾くときに気がついたこと、気をつけたポイントをまとめてみました。OFFICIAL PIANO SCOREで演奏するときの参考になれば幸いです。
 さて、2020年10月25日にオフィシャルスコア第一弾で「風よ」の動画アップしたのちに、次の曲をどうしたものか???と楽譜を眺めて、すぐに弾けそう(笑)と思ったのがこの曲でした。11月4日に動画アップしています。風さんも書いているように、「他の楽曲と比べるとハーモニーやリズムがわりとシンプルで、音数も少なめのアレンジで、比較的弾きやすい」ということになります。しかし、シンプルな曲ゆえの難しさを感じました。また、もう少しソフト系の音にしてもよかったかなと思っています。

Intro 0:00

 印象的なコード進行を楽しみましょう。この曲全体の世界観が凝縮されたパートともいえます。「ちょっと進んでは一休み・・・そしてまた」というイメージで、ゆったり弾いています。そして、冒頭はテンポのゆらぎがありますが、徐々に均等になってきます。
*1小節:拍頭の右手アルペジオは、最高音を左にあわせるイメージで。3拍めのアルペジオをゆっくりと十分に(以下同様です)。

A 0:21

【歌詞】特にない 望みなどない わたし 期待せずに歩く 特にない 願いなどない わたし 身を任してる
*穏やかなメロディーだけに、風さんの歌のアクセントをよく聴きましょう。
*9小節~:アクセントは「と」くにない のぞ「み」など「な」い「わ」たし につきます。以下同様。左手は、淡々と弾きますが、強いて言えば、2拍めをやや強調です。
*12小節:右手「くー」あとの和音はもう少し弱いほうがよかったです。
*14小節:左手4拍に注意。

B 0:40

【歌詞】見返り 求めるから いつも 傷付いて終わる ご褒美 欲しがるから いつも 腹が減ってる
*メロディー反復部分で、右手内声が加わります。
*17小節~:右手3拍目の八分音符は軽く「チャチャ」とそして、小節ごとのコード変化を感じています。

C 0:58

【歌詞】My heart is saying I’m not caring no more Somebody slap my ass and let me go I used to dance but I’m losing my beat And now I lost my feet Somebody bring back to me That love and just let me go
*英語部分は雰囲気を変えて、「解き放す」イメージで弾いています。
*25小節~:右手は旋律を意識して。
*28小節:素敵なコード展開。
*34小節:あたまの両手アクセント。スタッカートにならず、むしろテヌートで、べたーとした音にしました。←この音色(というより、音色が適したフレーズ)は、風さんの曲のなかで、何度も出てきます。

D 1:22

【歌詞】特にない 定めなどない わたし 囚われず歩く 特にない 渇きなどない わたし 満たされてる
*メロディーがfで再現されます。左手伴奏が、リズミカルになります。
*35小節~:風さんお得意の音形です。2拍目にしっかりアクセントを置きましょう。
*40小節:右手かわ「き」など「な」いわたし 「み」たされているにしっかりとアクセント。

E 1:40

*間奏部分で、前奏がまた顔を出しています。前奏よりはあっさりと、テンポを維持して弾いています。
*47小節:歌では息の長い声の部分です。右手Dは2小節続いているのですが、そんなわけにはいきません。しっかり弾こうとして、小節最初の音を強く弾きすぎています。なにかよい方法はありますかね?

F 2:08

【歌詞】My heart is saying I’m not caring no more Somebody slap my ass and let me go I used to dance but I’m losing my beat And now I lost my feet Somebody bring back to me That love and just let me go
*英語部分が再び出てきました。C以上に「解き放たれる」感じで弾いています。
*55小節~:左手に動きを感じましょう。何度か出ている右手アルペジオを強調してしっかり弾きます。
*58小節・右手「go」の和音美しいです。
*65小節:34小節と同様です。

G 2:31

【歌詞】特にない 定めなどない わたし 囚われず歩く 特にない 渇きなどない わたし 満たされてる 特にない 渇きなどない わたし 満たされてる
*クライマックスです。Dと同様の左手音形です。これまでの部分とコードがかわっている部分(初めての部分)を、十分聴かせるように弾いています。
*67小節:3拍めでE7は初めてです、コードがかわると曲調が変わっています。
*69小節:3拍めから(Dm7)→(C#7)は初めてです。コード変化を感じて左手下行音形もしっかりクレッシェンドで。
*71小節:かわきなど「な」い 部分にピークがきます。
*74小節:追想シーンのように弾いています。硬めの音で、4拍めの休符をしっかり意識して、一回そこで切ります。
*75小節:かわ「き」など「な」い わたし、の部分をしっかり強調。
*76小節:軽く、ややゆっくり。

H 3:01

*後奏です。ほんとうはもう少し、小さめ軽めの音で弾いたらよかったと思います。
*85小節:3拍め~ 左→右 左→右 で徐々にrit。

以上です。



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