ChatGPT薬剤師!②

では早速、この時季ですし花粉症の処方箋で試してみましょう

アレグラ錠60mg 分2 朝食後・就寝前 30日分

最近はビラノアなんかの処方が多いのですが、ビラノアは私の聴き方が悪かったのか、ChatGPT的にはCOPD治療薬としか教えてくれなかったので、今回はアレグラでやってみます

画像は「アレグラの用法用量を教えて」と入力した場合の返答です

以下にアレグラ錠の添付文書の用法用量について転記します
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

なので1日1回では十分な効果を得ることは難しいでしょう
もっともここら辺の情報はすぐに修正できるはずですから、頻出薬の用法もわからないのか、なんて安心してはいけません


副作用について
ここも添付文書から転記します

眠気・頭痛・めまい・口渇・消化器症状・皮膚症状・不眠、提示した副作用はどれも存在するので間違えてないですね!
と言いたいところですが、服薬指導の際にこれら副作用をすべて言った場合、そんな怖い薬を飲めるか、となりかねません

恐らく服薬指導で副作用の説明をするときは、頻度の高いものを説明したり、その患者さんの年齢的、性別的に起こりやすそうなものをピックアップして説明します
(それでも数%のものなのでめったに起こるものではないことを併せて説明しますが)
その上で、服用していて何か気になったことがあれば連絡するよう指導します


重要な点と煽ってジフェンヒドラミンとの併用を注意喚起するのもよく分かりません
併用薬で注意すべきものはアレグラの血漿中濃度を上げるエリスロマイシンと、逆に作用を減弱させる水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤でしょう


よくありそうな質問をしてみましょう

「アレグラを飲み忘れてしまった場合」について聴いてみました

アレグラ販売元のサノフィのQAにも
飲み忘れた場合は、気がついた時、出来るだけ早く1回分を飲むこと。ただし、次の通常飲む時間が近い場合は1回とばして、次の通常の服用時間に1回分を飲むこと。絶対に2回分を一度に飲んではいけない。

とありますので、ChatGPTの回答は間違いないものですね
さらに突っ込んでみましょう

用法は間違えっぱなしですが、飲み忘れから4時間以内であれば服用OKと言っています
アレグラは1日2回の用法で、仮に朝の服用を忘れた場合、午前中であれば飲んでしまって大丈夫と私は伝えております
4時間以内、大体あっていますね

これに関してはアムロジピンとネキシウムという1日1回の用法の薬で同じような質問をしてみたところ、同様の返事が来たので、1日1回の薬の飲み忘れは4時間以内なら服用可能と返答している可能性があります

せっかくなので薬以外の話も聴いてみましょう

花粉症の対策について教えてもらいました

画像は「花粉症対策」と入力したときの画像です
一般的な対応策が出てきてくれていますね
これは有効活用できるかもしれません
もっとも医療機関にかかっている人にこの情報を渡しても、知ってますと言われそうではありますが

もっと試してみたいところですが、今回はここまで
検索するワードで返答内容が変化するあたり、ユーザー側の知識が必要になるのはChatGPTでもネットでも変わりはないようですね

前に不眠症の認知行動療法につて聴いたらしっかりとした返答があったので、薬の用法用量なんて朝飯前と思っていたのですが、まだまだそんな事もないようで
これが半年後には実用化レベルになる可能性が否定できないのがAIの進化レベルの速さの怖いところ
次に記事を更新するときにどんな変化を遂げているのか今から戦々恐々です



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