化けの皮

私は化けの皮を重ねてかぶり
存在しているわけだが
現在は顔の下半分を見せないことが
日常であり白いマスクが
色とりどりの色に変化する。
ついでに両足の付け根に耳を生やして
股間にマスクを装着して
ミートスティックを隠すことにしよう。
摩擦によりハードモードにならないように
慎重にならなければならないが
色とり鳥を見て空を飛びたくなるだろう。
肛門哲学のエンジンである肛門を
曝すことに一瞬とまどいを感じるが
放屁飛行を習得することで
私はそれを忘れようとする。
放屁飛行をしながら私は一枚一枚
化けの皮を剥いで下に捨て去る。
真実を取り戻すために!
ボトボト化けの皮は落ちて行き
大気圏で消滅していくだろう。
問答無用で化けの皮を剥いだ
その臨界点で最期の一滴となる
白汁も撒き散らすことになり
白汁は雨に混ざる。
最後の化けの皮は左腕であり
左腕は右腕を追うように落下していき
私は最終的に消滅するのだ。
つまり私は化けの皮そのものであり
直感的違和感が正しいことも知っている。
嗚呼それはつまり
真実のコミュニケーションなど
何一つ出来ないということだ!
私はパレートの法則に従い
人を選ぶだろう。
そして存在そのものが化けの皮である
私を選んでくれた人々に対して
愛の夢汁を注ぐ。
わかりきったことである。
それでいいのだ。

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