決められない自分にイライラして心が辛くなる時は

例えば離婚と転職。永遠にここにいるのは無理とわかっていても時間だけがズルズルと過ぎて決められない自分がイヤになってきてしまうことは誰でもあるはず。新しい環境のほうがいいと心と頭で理解していても「動いた先がもっと悪くなっていたら」とか「親や周りに言い出しにくい」とかいろいな理由をつけて「自分が我慢すればいいや」「とりあえず様子を見よう」という結論になり一生そのままという人もあるかと思います。そして少しずつ心が疲れていってしまうのです。ある年齢になって後悔しても遅いことに気がついてしまうこともあります。

思い切って転職してみたら人生が好転することもあります。私も広告代理店からPR会社の転職で大きく人生が変わりました。広告代理店のときは①労働時間が長すぎていつも疲弊していた→週に数回の徹夜、年間休日5日くらい ②クライアントと会社の関係があまりにも主従関係過ぎる。当時は代理店や印刷会社への無理難題は当たり前でした③部数と歴史ある出版物の編集長という重責が耐えがたかった④周りのスタッフや上司はいい人ばかりで迷惑をかけたくないと思った⑤会社は好きだった。こんな理由からいつも心がせめぎあっていました。

特に④と⑤が厄介です。会社や仕事の両方が嫌いまたはもう十分と思えるならばすぐに転職となると思うのですが周りに恵まれてしまうとなかなか動けません。でもそれに背中を押してくれたのは新しいPR会社のオーナーとの出会いです。こんな仕事あるんだと感動さえしてすぐに動きました。タイミングも大切です。

転職を決意できない理由は①本当にやりたいことがみつかっていない②自分の能力が他の会社で通用するのかわからない③折角新卒で入った会社で定年まで勤務したい④イヤだけど今のほうがラクかもしれない⑤家族に言い出せない等があります。でも一番の転職に踏み切れない理由は「一から学ぶのが面倒」「慣れている場所のほうがラク」というのがあるかもしれません。

転職の成功は「今から抜け出したい」「今のママじゃダメだ」心から思うこと。大概の転職の失敗は「それほど新しい職場で活躍したいとか認められたいを強く願っていないこと」にあります。そしてそれが自分が思っていたよりはうまくいかないと「会社が悪い」となってしまうのです。

それほどイヤではない組織から覚悟なく抜けて転職をしても次に行く会社で上手くいかないことが多いと思います。馴染んだ環境のほうがラクだからです。転職をするということは多かれ少なかれ今まで世話になった組織や周りの方に迷惑をかけることになるので完璧な引継ぎというのは無理。だからこそ感謝の気持ちをもって前向きなに辞めるのが礼儀。覚悟を決めて「この仕事がやりたいです」とまっすぐに決めることだと思います。

人は環境の生き物。周りの人が仕事を前向きにやっていたら自然と自分も前向きになれます。仕事と会社の悪口ばかり言っている人、不安ばかりを口をにする人、業界の評論家みたいな人が多い職場はそれが社風になってしまっている可能性があります。前向きに明るく真っすぐに仕事をする人に囲まれることが自分を一番成長させてくれると思います。


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