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そこそこ症候群と大企業病の関係

仕事はそこそこで良いという生き方は全然あります。但しそこそこには2種類あり、「実務ができるそこそこ」と「実力がないそこそこ」。実力がないそこそこの人は成長や結果に結びつかないことが多いのですが周りの上司もかなりなそこそこなので、それに気づかずに長年マスキングされていきます。

働き方の多様化は大歓迎ですが、「そこそこで良いや」と「頑張りたい方」が同じ組織に混在してしまうと成長が違って当たり前。この違いが収入や評価に反映されないと、頑張っている人が腐っていくことがあります。

大きな組織だとどんなに頑張ってもあまり評価されないからクビにならない程度でそこにいる「大企業病」が生まれます。それをつまらないと思う人が組織から離脱してしまうのです。また若いうちは上の悪口や批判ばかりしているのですが、長年いるうちにすっかりと「そこそこ」が板についてしまい35歳以上になってやっと気がついても遅いということが起きていきます。

たかが仕事。されど仕事。スポーツと同様で、常日頃の練習量と練習時間をセーブしているうちに「そこそこ」状態が当たり前になっていき、プレゼン等の本番でいざという時にチカラが出せないこともあります。
もともと仕事の実務力が高ければいいですがそうでないとヒトはいいが何ができるのか、何に強いのかわからない人になってしまうもの。人事異動の「はないちもんめ」でやたら動くのはこのタイプなのです。

経営陣がグループ会社から天下り的な人事。そうゆう実務が苦手な人が評価を繰り返すと仕事をしたい人より社内政治が上手く、かつ自分をおびやかさない人を重用しがちな傾向になり、そうすると実力があり優秀なスタッフは組織を見限り離れていきます。

「そこそこ人事」は会社のカラーが同一化して組織としては経年劣化し弱くなっていきます。本質を話さない、出る杭は歓迎しない評価だと、無難かつ、真面目ではあるが、仕事そのものはそこそこな軍団が形成されます。

時代とともに競争力がなくなり、やる気もなくなり、働くゴールが上に気に入られることになります。上司に評価されないと居心地が悪くなりメンタルをやられてしまうヒトが続出してしまうのです。

そこそこ大歓迎の大企業病の罠に落ちないようにしてくださいね。ラクだけど楽しくない。ラクだけど優秀な人がバンバン辞めていくという不安。優秀な方にとって、実務家にとってフェアでないことや、自分がやっていることが評価されないことが面白くないから絶望してしまうのだと思います。大企業病は安定という退屈と闘わなくてはならぬこともあります。



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