なんとなく転職と年収の関係

昔は大きな会社=潰れない。安泰。退職金があるから辞めたら損だった。現在は、大企業が二極化しているように思う。システムや技術、資本力で大きくなってきた会社はよいが、若い人を兵隊的に大量採用。彼らをふるいにかけて、幹部候補だけを残してきた企業に入ってもあまり幸せではないことに皆が気づき始めた。

そうゆう会社は有名であってもカルチャーが育ちにくい。中間管理職は、自分がされてこなかったから後輩の育成ができない。若い人への愛し方がわからない。転職の機会を失ったベテランは、酒やリア充で気持ちをごまかしながら定年まで在籍している人が多いのが現状だ。

しかもリモートだからカルチャーも伝わらない。上司や先輩、同僚への義理がなく辞めやすい。仕事場が自宅だから所属が変わるだけ。退職や転職のハードルが低いのは当たり前だ。誰にも教えてもらえずにキャリアチャレンジはなかなか厳しい。給与や条件だけの所属変更。確かに給与は上がっているかもしれないがホントにスキルは上がっているんだろうか。

学生や若い人は、実業の大変さや仕事の楽しさを知らないから、目先のリモートとか若い人が活躍できるとかのノリや勤務形態に目がいってしまいがちだ。

何の仕事をやりたいかも大切だがそれ以上に、どう生きたいのか、どう働いていきたいのか、自分がどう見えたいか、世の中にどう役に立ちたいのか、どう自分だけのスキルを身につけるのか、何で一生稼いでいくのかを考えることが大事だ。

就活ゴール。合わないとすぐ転職。大学はたった4年。仕事人生は40年もある。社会に出てからの人生が本番。そして仕事人生は40からが俄然面白い。仕事は経験値が上がってからのほうが楽しい。楽しみながら長く続けたほうがよい。40以降の仕事人生をイメージしたほうがよい。

どんな業種や組織にも、ビジネスを動かせる一握りの仕事のできる人がいる。こうゆう人と働き、そうゆう人に認められてこそ一流になれる。20代でやるべきことは、仕事のできる人をみつけて一緒に働くことかもしれない。近くにいて考え方を聞き、仕事の仕方や発言を真似るべきだ。しかも一流の人は皆、思いやりが深くかつ謙虚だ。時代を読み進化しながら仕事を前に進められる力もある。どんな会社にいたかより、誰と働いたのかが、その後の仕事人生を決めるものだ。

メールだけのクライアント担当なんていつかロボットになるのは必然。だからヒトがやるべきことを仕事にすべきだ。会社からあてがわれた窓口営業マンや書類の受付仕事。これもいつか機械になるかもしれない。サボりたい気持ちがあるなら尚更合理的思考であるべきだ。

なんとかくデジタル。なんとなくクリエイティブ。なんとなくゆるくプランナー。なんとなくイケてるエンタメ。なんとなくアウトドア風。なんとなくオシャレ飲食。なんとなく仲間仕事。なんとなくフラット。私も若ければやりたいと思ってしまうかもしれないし、それがイマドキかもしれない。多様化は賛成だ。生き方と収入が見合っていれば良いと思う。

だが遊びと趣味の延長であるなんとなく仕事は、プロとも言い難い。なんとなくだけで40代を乗り越えられないかもしれない。なんとなくな仕事選びだから一流になりたいとも思わない。なんとなくな転職だからちょっと嫌だと逃げるように辞めてしまう。

新しいもんに興味があるふりをして逃げてばかり。これを繰り返していると、周りがある程度カタチになってくる30歳を過ぎても学生気分が抜けずに、夢ともホラともつかない現実味のない金儲けの話をしたり、出資をされることばかりに目がいく。

年収を上げたいないなら、業種だけでなくなりたい自分の姿をイメージするとよい。ニーズが高く、かつ自分にしかできないレベルの仕事が一番収入を上げやすい。働き方は生き方。やりたい仕事と年収、実現したい暮らしに向き合ってみた方が良いと思う。

ゴルフや野球も上手くなるためには、よい指導者と成長できる環境が必要。そこで勝つための戦略を立て実戦で結果を出して誰かに認められる必要がある。計算された休息や食事。何よりメンタルトレーニングも必要だ。

仕事も全く同様。プロになるためにはチームでのトレーニングやコーチが必要。信頼と信用を得るためには続けていることが必須。ある程度の収入があるから続けていくことができる。収入を得たければ20代である程度頭角
現している必要がある。20代の過ごし方、30代の決断が仕事人生にとり大切だ。次に繋がるなら失敗ではない。何も考えないこと、なんとなくが失敗なのだ。

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