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1日で消える S N S動画の課題点

いきつけのカフェの常連の20~40代の女の子たちに「スキンケアは何を使っているんですか?」というご質問があったので普段使っているものや使い方をちょっとだけお話ししたらその場で皆さんポチリと注文してくださいました。正直少し嬉しかったです。

美容と医療のカテゴリーは消費者に正しく伝えてあげられる人、正しく語る人が必要だと感じました。SNSのなかの宣伝や煽り文句ではなく、なりたい自分になれる信頼できる情報を求めています。モデルさんやなんだか作られたインフルエンサーよりも半径50m以内にいる身近な人の意見を目の前でリアルに聞きたいのかもしれませんね。

今SNSでは突飛でかつ明らかに間違っている美容情報や健康情報が錯綜しています。フォロワーが多ければ多いほど何か新しいコトや自分発信のオリジナルなことを言わなくちゃと、発信側がハマっていくのがSNS動画の怖いところ。

例えばクレンジング。油汚れはオイルでなきゃは嘘。水溶性の低刺激界面活性剤でマスカラも濃いメイクも簡単に落ちます。ネットから引いた孫引き情報で、自分が言いやすいことを動画で言っているように聞こえることが多いのです。変わったとこではおまじない。綺麗になあれ魔法はわざわざ言うことじゃあありません

本来情報発信は、発信者の責任において行われるべきなのに24時間で消える機能はなかったことにもできます。美容オタクくらいだったもの、自分で楽しく語るものだった美容。その延長線上に自分のファンがつき、フォロアーに対してサービス精神も含めて過激かつ根拠がない健康被害を起こしかねかい美容や健康情報を発信するようになっていくんだと思います。

ホントに好きで自分が使っているならよいですが、ビジネスを絡めてきてしまうと厄介です。この辺は今後見直されていくかもしれません。

Web上の情報だけではお財布が開きにくい時代に突入しています。ヘルスケアや美容のマーケティングを30年以上やっていてよかったと思う瞬間は、ご紹介したもので「買ってよかったありがとう」と言われたることです。バスらせる、いいねを増やす、キャンペーン参加人数を増やすという、スマホを見て楽しむではなく消費者と信頼できるモノの出会いを作るのが目的だからです。自分で納得して買い続けてもらうことに意義があると思っています。

美容の世界は新しいモノに飛びつく方もおられますがそうゆう方はすぐ次の新しいモノに飛びついてそれを自慢してくれます。ありがたいのですが、そこを追い求めてしまうとキリがないのです。欲しいのは永続的なファンと普遍的な価値です。

正しいモノ作りをされている会社、続いているブランドには必ずファンがついています。メーカーも新しいモノをどんどん出していくマーケティングから続ているモノを強くするマーケティングに変えるべきだと思います。読んで頂きありがとうございました。

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