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繰り上がり当選のように皇后になった、不倫相手ヤタノヒメミコ!

昨日の続きで・・・

本妻の皇后イワノの家出先となった山城の筒木に、仁徳天皇が迎えに行くところで、家出騒動は終わりになる。


懲りない仁徳天皇は、その後すぐに、ヤタノヒメミコに愛の歌を送り、
ヤタノも仁徳天皇に歌を返します。


天皇家でのスキャンダラスな家出騒動、最終的には仁徳天皇が
家出した本妻=イワノを迎えに行った。


ある意味では天皇の屈服という結末だったのにもかかわらず、その直後に、その発端となった愛妃に舌の根も乾かぬうちに愛の歌を送る、

というのは、

仁徳天皇がいかに節操がないかを示す結果だけが書かれちゃってる。

そのためか、この歌のやり取りは、古事記には載っていないの。

イワノの死とヤタノヒメミコの立后を、古事記的に示したものと
解釈した方がよさそうです。

もちろん、全く懲りない仁徳天皇、古事記では好色・仁徳天皇のキャラ
が確立してしまったようですね。


さて、仁徳天皇がヤタノに送った歌は、
皇后イワノが怖くて近寄れず、一人ぼっちにしてごめんな、一人でも大丈夫か? とヤタノの現況を気遣う歌です。

その返歌として、ヤタノヒメミコが仁徳天皇に送った歌は、


一人でも大丈夫です、ご命令とあらばいつまでもお待ちして、貞操守りますわ。 


というもの。


家出騒動の慌てっぷりや、ご機嫌取りから見れば、仁徳天皇は本妻イワノを怖がりつつも、本妻をも深く愛していたと私は思います。


明日は

嫉妬の塊みたいなイワノヒメミコです。

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