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「今日をよくするのも自分次第」

今日の一言は脳神経科医でもありHSPと鬱の専門家 高田明和先生の一言

「今日をよくするのも自分次第」

最近では占いが大流行であると述べました。人は不安定になると、何とか将来を知りたいと言う気持ちになります。うまくいくかどうか、うまくいっているかどうかを知りたいと言う気持ちになるのも無理は無いかもしれません。
私の知人で放送局の管理職をしている男が「最近の若い人は自分が私にどのように見られているかを気にする。そのために疲れてしまう」と言っていました。
自分が周囲からどのように見られているかということが、自分がうまくいくかどうかを決めることになるのだと思い、この事をことあるごとに聞くのだと思います。
仏教では「因果は昧(くらま)さず」と言って因果応報の法則は決して変えることができないと言うことを鉄則としています。しかし、あらゆる幸不幸が毎日平等に来るわけでもなく、ある日には悪いことが続けて起こり、別の日には良いことが続けて起こると言うこともあります。

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『零の発見』と言う名著を書かれた数学者の吉田洋一さんに「でたらめについて」と言う随筆があります。

これはでたらめとは何かと言う話です。ある人がでたらめに頭に点を打ってくれと言われて困ったと言うことから始まります。その中で「もし1から6まで使ってでたらめな数字を並べなさい」と言う質問が出たら、サイコロを振る人は多いだろう。しかしもし、1、1.、1、1と出たらどうするか。これはでたらめでは無いからやり直すべきだろうか。しかし、もしそうならすでにでたらめにではなくなるのではないか、と言うような論旨です。
このように善業を積んでいる人でも良いことばかりしてきたわけでもないでしょうから、悪業の結果が現れることがあります。これもある日続いて現れることもあるのです。このような時に「今日は日が悪い、次には良い日を選ぼう」などと聞くこともあるかもしれません。しかし日によって「よい、悪い」があるわけでは無いのです。たまたま因縁の結果がそうなったと言うだけなのです。
兼好法師は『徒然草』の中で「吉日に悪を志すに必ず凶なり、悪日に善を行うに必ず吉なり。吃驚は人にありて日にあらず」と書いているのです。

『運勢をひらく般若心経の処方箋』から。

長々と引用しましたが、

自分次第で毎日を吉日にできる、そう思えばいいだけだから!

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