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(18)制服

4月から着られるんだ、可愛い制服。

制服の採寸に来ていた。ウエスト周りを測ってもらいながら、ぼーっと高校生活を想像していたりした。


特別に配慮の必要な生徒、ということで、3月に高校の事前打ち合わせと言って校長室に母と呼ばれた。先生方が六、七人程集まっていた。校長、教頭、学年主任、担任、養護教諭とそれぞれの雰囲気に圧倒されて、私は固まっていた。私のためだけに、こんなに大人が集まっている。皆私を見ている。私はどこを見たらいいのか。想像していた高校生活と今この現実が掛け離れており混乱していた。

キビキビした声で、三年間あなたの担任をします、と両親と同じ歳ぐらいに見える女性の先生が挨拶をしてくれた。担当教科は国語全般だった。私は厳しそうな声に緊張し喉に力を入れてよろしくお願いします、と返すのが精一杯だった。

この学校には男子もいるけど、女子だけのクラスの方がいいよね、と私に先生が言った。どちらでも構わなかったが、そうしてもらえるならそれがいいかも、と思いごまかすように返事をした。

外は夕方だった。

緊張した。先生方が皆私に注目していた。どうしよう、私のために時間作ってくださって、こんなに色んな人に迷惑をかけてしまってどうやって私はいればいいの。答えはすぐ見つからなかった。途方もない気がして考えるのをやめた。




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