見出し画像

小さなわたしに出会う

.
ふたをしていたところが
コトン、と音を立てた。

「わたし」は「わたし」なのに、
「わたし」じゃない...?

川瀬はる 
「私をとり戻すまでのふしぎな3日間」


この感覚、知ってる。

最初は大好きなひとに好かれたい、
それだけだった。
気づけば、なんだか息苦しくて
薄い綿で包まれたようになっていた。

その記憶はわたしの中の奥のほう、
小さなふたをした場所にある。

そんなことを思い出して
少しだけ泣いてしまった。

わたしもあなたも
「わたし」のままでいられますように。

いま、この一冊を読めてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?