超個人的だけどちょっと大切な話

唐突にこんな名前の記事が出たらさあ…ぎょっとするよね…。
分かるよ、推しの引退とかさ…色々あるもんな…。
漫画家やめる!とかイラストレーター辞めます!とかの話じゃないので安心してください。
全然そんなんじゃないんですけど、結構大事な話です。
というのも漫画家として生計を立て始めてからは、一切触れたことの無かった、ある意味ファンの人には絶対に知られたくはなかったパーソナル的な話です。
ぶっちゃけ「作家のそういう話聞きたくないわ~萎えるわ~」という人の方が大部分を占めているという事は理解した上で話していこうと思います。
そういうの見たくない人は、記事はここで読むの辞めて「アザラシの武田くん」(全3巻)を買って読んでくれよな!!!私はこれで5億当たりました!

今まで明言は避けていたのですが、実は私は10年以上前から自閉症スペクトラムの診断を受けており、その時に並行してうつの診断も受けています。
程度としてはどちらも生活に支障を来たすレベルではないもので、セルフケアやほんの少し周囲の協力を得ながら暮らしています。
10年前当時は自閉症スペクトラムは「アスペルガー症候群」、「ADHD」という名前の方が世間的にもよく知られており、それらは誤った偏見の目に晒されていた事もあり、はっきりと公表することができませんでした。
今は自閉症スペクトラムに対して世間の理解が少しずつ深まったという事もあり、以前より随分と生きやすい世界になったことは間違いないと思います。
それでもやはり、一部ではある種蔑称のようにこれらの名前が使われるのを見ると、いつでも心臓を握りつぶされたような気持ちになる事は確かです。

特に私は、まだ偏見が色濃く残っている地域や環境で生まれ育った事もあり、自閉症スペクトラムも含め、「ありのままの自分」というものを家族や親友にすら全て曝け出す事がどうしても出来ず、常に「ふざけずにはいられないお調子者」という面を強く押し出して生活してきました。
実際それが理想の自分であり、最もそうなりたい姿であることも間違いありません。
「清く正しく、明るく在る事でしか人に認めてもらう術はない、正しく演じなくては」と常に皆さんに作り上げた姿を見せていたのも事実です。
今抱えている生きづらさを誰のせいにも出来ず、「自分の事が一番憎くて仕方がない、許せない」という感情がずっと心に在中しています。

特性上どうしても上手くできない事に追われ、自ら数いる素晴らしいプロの仕事と自分の仕事を比べては自分の不出来を呪い、自分で作り上げた自分のイメージに振り回されて疲れたり、自分を癒やすために始めた事が、いつの間にか自分の首を締め、楽しむために始めた事が、いつの間にか憎しみを生む。
上手くいくことが10あれば、上手く行かないことの方が1000あります。
そういうことを「まあしょうがない」と騙し騙し、納得しながら繰り返していく内に知らぬ間に堪えられない量のストレスを溜め込んでいたようで、どんな時でも出来ていた『絵を描く』という行為すら、今はペンを握ると心臓がどきどきして、お腹がいたくなって、「いつまでこんな思いをしながら生きていくつもりだろう」と無性に消えたい気持ちに襲われています。

今年に入ってから特にその傾向が強くなり、ここ数ヶ月は、vtuberの配信を見て癒やされながら心を落ち着かせ、アウトプットすることでストレス発散をしていたので安定しておりましたが、環境の変化に伴う人間関係の悪化や家庭内環境の緩やかな崩壊、将来への不安など、許容量を明らかにオーバーしたストレス要因に押し潰され、無視できない抑鬱状態に陥っています。

こんなことを長々と話してしまいましたが、絵を描く事は仕事として、一番好きな事としてこれからも続けていきたいです。
ただ、それと同じくらいこの八方ふさがりの現状をなんとかして変えたいという気持ちもあります。
これからもずっと良い作品を発信していく為に、まずは心身のケアを頑張っていきたいと思います。
ご心配をおかけすることもたくさんあるかもしれませんが、作品を楽しんでくださっている皆さんの感想や温かい言葉にいつも励まされています!
本当にありがとうございます!
これからもお付き合い頂けたら幸いです!

夏コミは普通に出るので安心してください!!!めちゃくちゃカワイイ表紙になったので絶対に見てくれよな……!!!!
サンプル☞https://www.pixiv.net/artworks/109676010


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