見出し画像

#5 ”METALISM ORIGINAL BLEND” コーヒー 誕生

こんにちは!ヱビナ電化工業 未来開発室です。

私たち“METALISM”は、モノづくりのスペシャリスト集団のラグランジュ・ポイントとして、日本の玄関口「羽田」から、世界に向けてイノベーションを発信いたします。その想いをお届けするひとつの方法として、”METALISM ORIGINAL BLEND” スペシャルティコーヒーをご用意しました。今回は、オリジナルブレンドについて紹介します!

METALISMについては、こちらの記事へ。
<目次>
●”METALISM ORIGINAL BLEND”の紹介
●コーヒー豆について
●オリジナルブレンドの誕生

●”METALISM ORIGINAL BLEND”の紹介

そもそもブレンドコーヒーとは、別々の産地で採れた2-3種類のコーヒー豆を混ぜ合わせたものです。豆の配合比率を変えれば味のパターンも無限に考えられるため、それぞれの豆の持ち味を活かした新しいコーヒーを作ることができます。

METALISM ORIGINAL BLEND”は、コーヒーの起源で個性的なフレーバーを誇るエチオピア産の銘柄と、近年の品質向上が著しいパプアニューギニア産の銘柄をバランスよくブレンドした、フルーティで華やかな香りが楽しめるコクのある味わいのコーヒーです。それぞれの銘柄で「既存の技術や町工場スピリッツ」と「これからの新規事業」を表現し、各社の所有技術を活かしながら、METALISMという新たな取り組みでイノベーションを実現していく”という想いを込めました。

画像4

※BUCKLE COFFEEについては、こちらの記事でご紹介しています。


●コーヒー豆について

ブレンドに使用した3種のコーヒー豆をご紹介します。

画像1

1.ETHIOPIA / Yirgacheffe / City roast(エチオピア / 銘柄:イルガチェフェ / 中深煎り)
エチオピアはコーヒーの起源ともいわれる国です。南部にあるイルガチェフェ村は標高2,000m前後の高原にあり、なだらかな景観と昼夜の寒暖差によって、この地域独特のコーヒーが生まれます。イルガチェフェとは現地の言葉で「湿地とその草」を意味しており、雨が多く水源に恵まれ、一年中涼しいため(平均気温が20℃を下回る)、この気候こそがコーヒー豆の甘味・酸味を引き出します。仕入れた豆はナチュラル(*)で精製し、完熟したコーヒーの実だけを手摘みで収穫し、通常より長い期間をかけて発酵させて天日乾燥させているため、完成度が高くなっています。そのためフルーティで甘く華やかな香りを楽しむことができ、柑橘系のきれいな酸味が感じられます。

*果実をそのまま乾かしてから果肉を除去するという、コーヒー豆の精製方法です。エチオピアでは主流の方法となっており、コーヒー豆の甘い香りが強く出ます。これに対して、ウォッシュドというのは、先に水に浸けて発酵させてから果肉を除去して乾燥する方法で、こちらはクリーンなフレーバーとなります。


2.Guatemala / Pachuj / City roast(グアテマラ産、銘柄:パチュージ、中深煎り)
グアテマラのサント・トーマス・パチュージ農園は、アティトゥラン火山とトリマン火山に挟まれたアティトゥラン湖周辺の森の中に位置します。自然保護地区を含む敷地内には、多くの植物や動物が共存しているのが魅力です。パチュージとは現地の言葉で「霧を生む」という意味で、その言葉通りに朝方は農園全体が霧に覆われ、平均標高が1,500m~1,600mのいう立地と湖からの冷たい風の影響で、昼夜の寒暖差が非常に激しくなっています。このような厳しい環境下で栽培し、じっくり天日乾燥して生まれたたコーヒー豆は実がギュッと引き締まり、さわやかな酸味・甘味が感じられます。“コーヒーといえばこれ”というような、味・品質ともに世界中で高く評価された、風味が豊かなコクのあるコーヒーです。


3.PAPUA NEW GUINEA / Tropical mountain / City roast(パプアニューギニア産、銘柄:トロピカルマウンテン、中深煎り)
パプアニューギニアはアジアの生産地として、近年の品質向上が著しいエリアです。標高1,500m以上の栽培地は雨の降水量、寒暖差、栄養豊富な土壌が揃っていることから、品質の高いコーヒーの栽培に適しています。また、コーヒー農家の大半が小規模農家のため、昔ながらの農法を守り続け、丁寧なコーヒー栽培が行われています。トロピカルマウンテンとは、パプアニューギニアのコーヒー産業の政府機関であるコーヒー産業株式会社(CIC)と日本の商社が共同で作り上げた銘柄で、現地の輸出業者間の競争により生産者の意欲向上を促すことで品質を向上させています。このように誕生した果肉の密度が高く糖分を多く蓄えた実から生み出されたコーヒー豆からは、豊かな甘みとほどよい苦み、後味もしっかり感じられます。

※焙煎度に関して
City roast(シティロースト)とは、8段階の焙煎度合いの中で上から4番目の焙煎度を指します。コーヒー豆は深く焙煎するほど苦味が強くなるため、苦味と酸味のバランスが良い焙煎度といわれています。

※ストレートコーヒー(1種)について
こちらの各コーヒー豆は、BUCKLE COFFEEで単品のお味を楽しむこともできます。(夏など、時期によっては取り扱っていない場合があります。)


●オリジナルブレンドの誕生

METALISM ORIGINAL BLEND”は、BUCKLE COFFEE 石山さんのサポートのもと、METALISMメンバーが試飲しながら決定しました。先ほどの3種のコーヒー豆を2種類ずつ、配合比率は2パターンの計6種類から選びました。各国の品評会で行われている方法に近いといわれる、フレンチプレスを用いてコーヒーを淹れ、飲み比べながら、「甘味・苦味・酸味・後味・冷めた時」の項目で“味”を評価しました。(ちなみに、個々の豆ごとにあらかじめ焙煎いただいたので、いわゆるアフターブレンドとなります。)

画像3

ちなみに、上図左側のカラフルなシートは、SCAA(アメリカ スペシャルティコーヒー協会)が定めた「フレーバーホイール」です。各国の品評会ではこのようなシートに記載された表現で味の評価を行うそうで、ナッツ、ベリー、野菜…などの表現が記載されています。右側のシートは、今回のブレンド用に作成いただいた評価シートです。著者的には、簡単な実験計画表を連想させるものでした(笑)。

出来上がったブレンドコーヒーはどれも美味しく、味わいや香りにそれぞれの個性があり、1つに絞るのにとても悩みました。しかしながら、この先、METALISMでこのコーヒーを飲みながらディスカッションをすることを想像しながらメンバー内でじっくり話し合い、ようやく”METALISM ORIGINAL BLEND”にたどり着きました。

画像2


著者もメンバーとして参加しましたが、ブレンドする豆の種類が同じでも、配合が異なることで味わいも大きく変わることが驚きでした。この「試して、評価する」という過程は、”ものづくり”にも通じるものがあると感じました。

一味違った”METALISM ORIGINAL BLEND”コーヒーを、ぜひHICityにあるMETALISMのラウンジにてお楽しみください。お待ちしております!

METALISMへのお問合せはこちら(METALISM 公式ページ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?