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GOOD CHILL でチルった日記

友人に連れられてGOOD CHILLという合法の大麻成分を吸えるお店に行ってきた。
合法の大麻成分と聞き、真っ先に私は「CBD?」と尋ねる。ドラッグの知識などほぼないが、YouTuberのこんびにこさんの影響でリッチルを吸う私はCBDという成分の名前だけは知っていたのだ。
CBDより強いで。と友人は笑う。今回吸いに行くのはTHCHと言う、CBDより強い効果を持つ成分らしい。楽しみだ。

連れられたのは普通のマンションのような建物だった。並んでいる扉にはちらほら看板が掲げられており、お店としての利用が許可されているマンションなのだなと理解する。
エレベーターで店舗のある階まであがり、ずらりと並ぶ部屋の、とある一室に私たちは入った。
中は妙に薄暗く、合法なのに違法みたいな装いしてんなと私は思った。その雰囲気が背徳感とか助長させてより楽しくさせるのかもしれない。とにかく暗くて分かりにくかったが、よく見ると風呂場や洗面所があって普通のマンションの部屋をそのままお店にしているような感じだった。何故か犬なんかもいて、キャンキャン吠えられてビビりまくる。

「えびめしさんは初めてやから少量にしとこな。バッド入ったらあかんし。」
年上の友人は初めてTHCHを吸う私に気遣って、店員さんにも「彼女初めてなので。少し少なめで。」なんて言って量を調整してくれた。同級生ならばもっと乱暴にすすめられただろう。酒やタバコのときはそうだった。

友人が注文したのは『陽キャ』という商品だった。まずは友人が吸う後ろ姿を見ている。
次に私の分が出てくる。グラスの中に白く気体化したリキッドが入っていた。どうやって吸うのか分からず、「鼻から吸うの?」なんて聞く私に店員の女性は「鼻からはちょっと痛いかも…。」と苦笑いした。
グラスをかかげ、水を飲むみたいにすう、と口から煙を吸った。初めてタバコの煙を肺いっぱいに入れたときみたいに喉と肺にきて、ゲホゲホと咳が止まらなくなった。店員さんは「しっかり吸えている証拠ですね。」とフォローしてくれる。少量にしてもらったが全部吸いきることができず、余ったぶんはもったいないと友人が吸った。

吸い終わるとすぐに店を出た。外の自販機で水を買うよう友人に促される。
「とにかく水いっぱい飲み。こまめに飲みや。そしたら大丈夫やから。」
確かに妙に口の中がすぐに乾いた。歩きながらぼーっとしている私に友人は度々立ち止まって水を飲ませてくれた。
少量だったためすごく楽しくなる、ということもなかったが、かなりリラックスしていたと思う。そのまま駅に行って階段を上っていると、それが肺にきて呼吸が異常に苦しくなった。階段をのぼるのがキツい。リキッドを吸った影響が出ていた。年寄りになったらこんな感じなのかなと思ったりした。

そのまま場所を変え少し休憩し、そのあとお酒を飲みに行った。ずっとなんとなーく眠くて、口が乾いて水を飲んで、でも悪い気分にはならなかった。とにかく水を飲みまくるよう友人にアドバイスされ、その通りにしていたおかげだと思う。確かにCBDよりずっと効果があって面白かった。また新しい経験が出来て、今日生きていて良かったなと思ったりした。

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