店長に仕事辞めますって言った日記。

3月に入ってから気温が暖かくなり春のような日和が続いている。今日は日差しが強かったので帽子をかぶり、てくてく歩いて2kmくらい先のマクドナルドまでチーズてりたまを買いに行った。途中通りがかった小学校から給食の匂いがして、「健康の匂いだ。」と思った。給食といえば、牛乳が嫌いでよく残したし、食べるのが遅くて掃除の時間に間に合わなかったり、イヤだったなあと思い出す。でも、久しぶりに食べたいとも思った。

マクドナルドでチーズてりたまとポテトとえだまめコーンを買って、またてくてく歩いた。イオンに向かった。幼馴染とそこで待ち合わせをしていた。
お酒の並んだ商品棚を眺めていると、「よー。」と声をかけられる。幼馴染だ。今日はなんか顔が可愛い。(いつも可愛いのだけど特に可愛かった)
カラコンをつけていたらしい。

「コークハイ探してんねんけどさあ、ないねん。」
「ここが一番品揃えいいねんけどな。」

今日はコークハイと決めていたのに。仕方なく贅沢絞りのキウイ味のロング缶を買った。友人も贅沢絞りの、モモ味を買った。平日の真昼から酒を買ったためか、年齢確認を実施される。幼馴染は身分証明証を持っていなかったが、私の連れということで特別に通してもらえた。

酒を買って近所の幼馴染宅にお邪魔した。私は床に座って、幼馴染はベッドに座って乾杯した。今日は昼から宅飲みして遊ぼうと約束していたのだ。

「仕事ほんまに辞めたい。」

私が言った。幼馴染は私の話を静かに穏やかに聞いてくれていた。

「うち、一人バイトに空きができたからさあ。えびめしに来て欲しいなあ。」
「えびめしが居てくれたらそれだけでストレス軽減するのに。」

そしてそう言ってくれた。
私は昔から優柔不断だが、その分決めた!と思ったら行動が早い。落ち着いてじっくり考えてはいられなくなるのだ。

「もう、今から店長に電話したろかな!」

そんなノリで店長に電話をかけた。
幼馴染に背中をさすってもらいながら、ほろ酔いのまま「退職させてください」と伝えた。呆気なく退職が決まった。

電話を切った。今頃店長は私の悪口を仲良しのパートさんにのたまっていることだろうと思った。

「話が通じない奴は何言っても通じないんだよ。辞めたらもう二度と会うこともないよ。」

幼馴染は私に言ってくれた。幼馴染の穏やかな口調はいつも私の心を軽くさせてくれる。
しかし、結局一年ももたなかった。前の職場を辞めたのも今くらいの時期だった。
私を応援してずっと背中を押してくれていたパートさんは何と言うだろうか。もう優しくしてくれないだろうか。それとも辞めても変わらず私を応援してくれるんだろうか。

とにかく仕事を辞める。そして就労支援に通って、市から許可が降りれば友人のバイト先の面接を受けようと思う。
早く大丈夫になりたい。安心したい。

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